ゴールドマン・サックス時代、同僚たちとランチをしているとこんな会話になったこともあります。
「インドにあるバナナを原料にしたチップスの会社を紹介されたけれど、いくらならありだと思う?」
「どういうビジネス?」
「廃棄されるバナナを材料につくったチップスで、原価はほとんどかかっていないらしいって」
「とすると、インドの人件費がこのくらいで、お菓子製造メーカーのコスト構造は大体こんなもんだから、営業利益がこのくらいで......」
「インドの人口が14億人で普段からチップスを食べる人の割合はこのくらいと考えて、単価がこれくらいだとすると......」
「じゃあ、その会社のフェアバリューはこれくらいだね」
「それなら投資してもいいんじゃない?」
......と、こんなふうに「これ、フェアだと思う?」「皮算用でこんなもんじゃないですか?」などと電卓をたたきながら会話をすることは割とよくあります。
将来価値を現在価値に換算してフェアバリューを算出する、という考え方は投資をするときに必要不可欠です。ただ考え方が大切なだけで、計算は非常に簡単。四則演算以上の算数を用いることはほとんどないので、誰でも慣れればできるようになります。
難しい計算式は理解できなくても、その考え方自体を意識しておくことが大切です。
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