[東京 27日 ロイター] - 正午のドル/円は、24日のニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル安/円高の108.92/94円。早朝の取引で108.73円まで下落し、今月8日以来19日ぶりの安値をつけた。
新型ウイルスの感染者が増加したとの中国からの報道に加え、イラクの首都バグダッドの制限区域「グリーンゾーン」内に26日夜、5発のロケット弾が撃ち込まれ、少なくとも1発が米大使館の敷地内に着弾、3人が負傷したと報じられた。これを受け、海外短期筋が円を買い戻したことがドル安/円高の背景。
円高はクロス円でも顕著で、ユーロ/円は119.94円と2カ月ぶり安値、豪ドル/円は74円前半と2週間半ぶり安値圏まで下落した。
海外勢による売り一巡後は、本邦勢が値ごろ感からドルに買いを入れ、ドルは仲値にかけて109.04円付近まで反発した。しかし、本邦勢の買い一巡後、市場のセンチメントはリスク回避ムードに回帰し、ドル/円の上値は重くなった。
市場では「本邦実需勢が値ごろ感から108円台を買ってきたのは驚きだ。新型肺炎の感染拡大や中国や世界経済への悪影響について、まだ楽観的な見方をしているのかもしれない」(外国運用会社)との指摘が聞かれた。