[シアトル/香港 6日 ロイター] - 米航空機大手ボーイング<BA.N>は、同社の旅客機「737MAX」の墜落事故で乗組員が直面したようなリスクの軽減に向けた長期的取り組みの一環として、業界全体のパイロット開発プログラムに約10億ドルの初期投資を行う計画。複数の関係者が明らかにした。
関係者によるとボーイングは、737MAXのソフトウエアと訓練に関する変更を規制当局が承認し、同機の運航を再開した後に、このパイロット開発プロジェクトに着手する計画。同社は米国で年内の運航再開を見込んでいる。
一方、欧州航空安全局(EASA)は先週、737MAXの運航再開は2020年の第1・四半期になるとの見通しを示した。
関係筋によると、このプロジェクトの予算は、航空機引き渡し遅延による航空各社への補償や、737MAXの運航停止を受けた生産縮小に伴う約80億ドルのコストに上乗せされる。
関係者の1人は、このプログラムはまだ開発中で、数年かけて展開されるとの見通しを示した。プログラムのコストは今後増加が見込まれるが、こうした取り組みは将来の航空機開発プログラムの一部になる可能性があるという。
別の関係者は「世界全体の標準を引き上げるために、かなりの資金が必要になり、ボーイングにも資金拠出が求められる」と語った。
ボーイングのミューレンバーグ最高経営責任者(CEO)は先週の議会公聴会で、パイロットの「人材パイプライン構築」を支援し、パイロット・マシーン・インターフェイスなどに多額の投資を行う方針を示したが、詳細は明らかにしていない。
ボーイングの広報担当者はコメントを拒否している。