<良心的兵役拒否者でライフルの携帯も拒否した祖父──戦争に全く興味がなかった「彼らしい」視点が写真には表れている>
米ミズーリ州セントルイスを拠点に活動するアーティストのダグ・ウィーバー(Doug Weaver)は、祖父ビクター・ジョシと一緒に過ごした時間については楽しい思い出があったが、祖父の若い頃のことはよく知らなかった。
それが一変したのはジョシの死後。朝鮮戦争に祖父が衛生兵として従軍した時期の魅力的なスライド写真のコレクションを発見したのだ。
ジョシは1950年6月27日から55年1月31日まで、朝鮮戦争に従軍した680万人のアメリカ人の1人だった(休戦協定の調印は53年7月27日)。しかし、ジョシの経験はほかの多くの米兵たちとは異なっていた。
ジョシは平和主義者で、衛生兵として従軍した。「戦争の話はしたがらなかった」と、ウィーバーは言う。
「良心的兵役拒否者で、ライフルの携帯を拒否したせいでひどい扱いを受けた。衛生兵として多くの人々が苦しんでいるのを見て、彼らを助けるために最善を尽くした。医師のような専門的訓練を受けていないので、その場その場で学ばなければならなかった。最善を尽くしても命を救えないことが何度もあった」

ジョシの韓国での体験は、彼が亡くなった後で初めて明らかになった。「祖父が亡くなったとき、スライドは祖父のクローゼットから戦争のメダル、カメラ、全てのカメラ機材と一緒に見つかった」と、ウィーバーは言う。「写真の存在は誰も知らなかった」
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