キンブルン砂州は領土の解放に不可欠な戦略的要衝

ウクライナは、黒海北西部に駐留するロシア軍を脅かしており、ドローンとミサイル攻撃を組み合わせて、同地域のロシア艦隊に打撃を与えている。ウクライナと欧米の情報機関は、ロシアが黒海艦隊の代替基地であるノヴォロシースクに向けて、多くの艦船をさらに東に移動させたと分析している。

ウクライナ軍高官のブラチュクは、ウクライナ国営報道機関ウクルインフォルムに対し、「今日、キンブルン砂州への攻撃が直ちに行われるとは言えない」としながらも、「問題はキンブルン砂州を解放するかどうかではなく、いつ解放するかだ」と述べている。

「キンブルン砂州周辺の防衛軍の行動は段階的で、戦闘作戦は定期的に行われている」とブラチュクは説明した。「目的は明確だ。この地の敵の人員や装備を排除し、防衛力を弱めることだ。この砂州は、我が国の領土における前進と解放に不可欠な戦略的要衝だ」

ウクライナ国防省情報総局(GUR)は8月前半、キンブルン砂州にあるロシア軍陣地に対する急襲攻撃を開始したと発表した。この作戦で、ロシア兵「三十数人」が死亡し、装甲車両を破壊したという。

「キンブルン砂州は、一時的に支配されているウクライナの他の領土と同様、解放される」とGURは述べた。

ウクライナ保安庁(SBU)の情報筋が5月に本誌に語ったところによると、ウクライナ軍はキンブルン砂州周辺のロシア軍拠点を狙うため、改良した水上ドローンを使用しているという。

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