ウクライナ軍の善戦でポクロフスクは持ちこたえ、9月末の時点でも避難活動は続けられていた。

救出のボランティア活動に参加している日本人で、ウクライナの子供たちを直接支援する活動を続ける一般社団法人ウスミシュカ(ウクライナ語で笑顔の意味)の中條秀人氏によれば、ポクロフスクの中心部まで砲撃音がかなり近づいていた。

ドニプロへ向かうバスが待機している場所からも大きな黒煙が見えるような状況だった。

「ここにきて避難を決断する人たちもいて、依然救出活動は続けられていますが、ウクラインスクやセリドベにはもう行けなくなりました」と、中條氏は言う。

「今はドニプロでの受け入れ先の確保や準備も大変になっており、簡易的にベッドを廊下に並べて寝てもらっています。ドニプロまで避難をしてきても、決して安全とは言えません。どうやら電波塔が狙われているらしくミサイル攻撃を受けています」

ポクロフスクの避難活動が始まった8月20日から取材し、拠点のクラマトルスク〜ポクロフスク〜ドニプロ間の約250キロを車で何度も往復した。その間に多くの避難民を見たし、避難をせずに残り続ける人たちにも会った。

その傍らで前線地域に行き、救出や避難を助ける多くのボランティアの姿を目撃もした。

どの立場であれ、彼らの選択と行動は尊重されるべきだ。どこにいても、その身の安全を案じてやまない。

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