<バック・トゥ・ザ・フューチャーの脚本家はトランプを未来世界の悪役のモデルにしたと明かしている。そこで、未来の描写で当たっているものといないものを時事芸人のプチ鹿島さんが振り返ります>

映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』第1作の公開から今年で40年。2月に3部作がテレビで放送されて話題になった。しみじみしたのは主役コンビのマーティとドクがパート2で1985年からタイムスリップしたのが2015年だったこと。今から10年も前の「未来」である。

その2015年に英BBCは「『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の未来予測 当たりと外れと」という記事を出した。

記事中では「ピタリと当てたディテール」として自動車の無音に近い振動音を挙げている。トヨタのプリウスなど電気自動車(EV)でおなじみになった、と。ドクが若返りクリニックへ行ったシーンはボトックス注入などを例に「いい感じ」と評している。逆に、スマホやネットの発達は想定外だったようだ。

ただ、やはりこの映画はすごい。2015年の世界でマーティがカフェに入ると「いつも輝いていた80年代にようこそ」とレーガンらしきCGがビデオモニターに映るのだ。未来のアメリカが80年代を懐かしんでいることを描いているとは。

どこかドナルド・トランプの「Make America Great Again」を思い出すが、最大の驚きは「トランプが変えた世界」も描いていたことだ。

タイムマシンのデロリアンを悪用して大富豪になるビフ・タネンのモデルがトランプだったと脚本家のボブ・ゲイルが15年に明かしている。当時はトランプが大統領選の共和党候補を決める予備選で躍進し、30年前の名作が改めて注目された。ビフは大富豪どころか大統領になり、再びホワイトハウスに帰ってきたのが今年である。

現実には暴れる富豪が2人もいる
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