[6日 ロイター] - <為替> ニューヨーク外為市場では、金融政策を巡る思惑からカナダドルや豪ドルに売りが出た。
カナダ中銀は政策金利を予想通り1.75%に据え置くとともに、国内外の経済が減速する中、追加利上げの時期を巡り「不透明性が増大」したとの認識を示した。
オーストラリアの昨年第4・四半期の実質国内総生産(GDP)は前期比伸び率が0.2%と市場予想を下回った。個人消費や住宅建設が伸び悩んだ。統計を受け市場では利下げ観測が広がった。
バンカメメリル(ニューヨーク)のシニアFXストラテジスト、ベン・ランドル氏は「両国の中銀のハト派姿勢や統計の悪化が意識された」と述べた。
カナダドル<CAD=>は対ドルで1.3457カナダドルと1月4日以来の安値を付けた。その後は0.55%安の1.3424カナダドル。
豪ドル<AUD=D4>は2カ月ぶり安値となる0.7021ドルを付け、その後0.78%安の0.7028ドル。
連邦準備理事会(FRB)はこの日、地区連銀経済報告(ベージュブック)を公表し、関税や政府機関の一部閉鎖が経済成長の重しになったとの認識を示した。発表を受けドルは大半の主要通貨に対して小動きとなった。
<債券> 米金融・債券市場では、株安を受け債券市場に資金がシフトしたことで国債価格が上昇し、利回りが低下した。ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁の発言で近い将来の利上げ観測が一段と後退したことも利回りが低下する要因となった。
この日は米株価が3日続落。DRWトレーディングの市場ストラテジスト、ルー・ブライエン氏は「薄商いの中、株安が国債価格の押し上げ要因の1つになったとみている」と述べた。経済協力開発機構(OECD)が2019年と20年の世界の経済成長率見通しをそれぞれ3.3%、3.4%とし、昨年11月に続いて再び下方修正したことも株式相場の重しになったとみられている。
ソシエテ・ジェネラルの米金利戦略部門責任者、スバドラ・ラジャッパ氏は「リスク資産の上昇は息切れしてきた」と指摘。ただ「欧州中央銀行(ECB)理事会と米雇用統計の発表を控え、相場は膠着状態になっている」との見方も示した。
NY連銀のウィリアムズ総裁はこの日の講演で、米経済の減速は必ずしも懸念すべき要因ではなく、むしろ想定されるべき「新常態(ニューノーマル)」であるとの考えを表明。「堅調な労働市場や穏やかな成長、目立ったインフレ圧力の兆候がない状態の中で、基本的な見通しは非常に良好と言える」とし、今後の連邦準備理事会(FRB)の対応については「状況次第だ」とした。同総裁の発言はハト派的と受け止められ、国債利回りの低下につながった。
DRWトレーディングのブライエン氏は「ウィリアムズ総裁を含むFRB当局者から、物価上昇は見られず、物価動向に基づくいかなる動きも当面は必要ないとする発言が相次いでいることは、国債利回りの低下要因となっている」と述べた。
<株式> 米国株式市場は3営業日続落して取引を終えた。S&P総合500種は1カ月ぶりの大幅な下落率を記録した。ヘルスケア株やエネルギー株が売られたほか、年初から市場が大きく上昇してきたことから投資家の間で様子見ムードが広がった。
決算シーズンが終わりに近付き、投資家は米中通商合意や8日発表の米雇用統計など経済指標といった市場を動かす次の材料を求めている。
米中通商合意への期待や米連邦準備理事会(FRB)の利上げに対する慎重姿勢を背景にS&Pは年初来10.6%上昇しているが、ここ数日は上げ一服となっている。
S&Pは節目の200日移動平均線を突破したものの、2800の水準が主要な抵抗線となって上昇を阻んでいると投資家はみている。
アメリプライズ・ファイナンシャルの首席市場ストラテジスト、デビッド・ジョイ氏は「(S&Pは)主要な抵抗線のハードルを突破してきたが、2800の水準はより強力だ」と指摘した。
S&Pの主要セクターではヘルスケア指数<.SPXHC>が1.5%値下がりした。ファイザー<PFE.N>は2.4%安、アムジェン<AMGN.O>は3.0%安となった。
エネルギーセクター<.SPNY>も1.3%下落した。米原油先物の下落が背景。エクソンモービル<XOM.N>が1.1%値下がりしたことも同セクターを圧迫した。同社は減少傾向にある石油・ガス生産を回復させるため、今後数年間に設備投資額を増やす方針を示した。
<金先物> ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、安値拾いの買いなどが入り、8営業日ぶりに反発した。
金相場は前日まで7営業日続落し、約1カ月半ぶりの安値水準を推移していた反動から、この日は安値拾いの買いやショートカバーが入りやすかった。また、小動きで始まった米株相場が下落したことや、ドルがユーロに対して弱含んだことなども金相場の支援材料となった。ただ、米中両国による貿易協議の行方や週末8日に発表される米雇用統計に注目が集まる中、様子見ムードも強く上値は重かった。
<米原油先物> ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、米エネルギー情報局(EIA)の週報で原油在庫の大幅な積み増しが明らかになったことを受けて売られ、続落した。
EIAがこの日午前に発表した週間在庫統計では、原油在庫が前週比710万バレル増と、市場予想(ロイター調べ)の120万バレル増を大幅に上回る積み増しとなった。これを受けて、米国内の需給不均衡に対する懸念が強まり、原油相場は下げ幅を大きく拡 大した。
ドル/円 NY終値 111.75/111.78 <JPY22H=>
始値 111.86 <JPY=>
高値 111.87
安値 111.62
ユーロ/ドル NY終値 1.1305/1.1309 <EUR22H=>
始値 1.1301 <EUR=>
高値 1.1326
安値 1.1288
米東部時間
30年債(指標銘柄) 17時05分 98*20.00 3.0705% <US30YT=RR>
前営業日終値 98*10.00 3.0870%
10年債(指標銘柄) 17時05分 99*13.00 2.6934% <US10YT=RR>
前営業日終値 99*05.00 2.7220%
5年債(指標銘柄) 17時00分 99*13.50 2.4991% <US5YT=RR>
前営業日終値 99*08.75 2.5310%
2年債(指標銘柄) 17時05分 99*31.00 2.5161% <US2YT=RR>
前営業日終値 99*28.88 2.5510%
終値 前日比 %
ダウ工業株30種 25673.46 -133.17 -0.52 <.DJI>
前営業日終値 25806.63
ナスダック総合 7505.92 -70.44 -0.93 <.IXIC>
前営業日終値 7576.36
S&P総合500種 2771.45 -18.20 -0.65 <.SPX>
前営業日終値 2789.65
COMEX金 4月限 1287.6 +2.9
前営業日終値 1284.7
COMEX銀 5月限 1508.5 ‐2.0
前営業日終値 1510.5
北海ブレント 5月限 65.99 +0.13
前営業日終値 65.86
米WTI先物 4月限 56.22 ‐0.34
前営業日終値 56.56
CRB商品指数 181.2298 ‐0.6661 <.TRCCRB>
前営業日終値 181.8959
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