かわいい犬猫のビデオやヒラリー・クリントンの悪口などユーザーが生み出すコンテンツがフェイスブックでの主役だ。ユーザーを外部サイト(ウェブメディア)へと誘導してしまうリンクは、フェイスブックにとって好ましいものではない。

 今回のアクセス急減は、フェイスブック上にニュース記事をそのまま掲載せよというフェイスブックの圧力かもしれない。外部サイトにリンクを貼るのではなく、記事を最後までフェイスブック上で読めるようにするサービス「インスタント・アーティクルズ」も、今春発表している。10月にはフェイスブックのiPhoneアプリでサービスが始まった。

 ニューヨーク・タイムズやバズフィードなどの大手メディアも提携した「インスタント・アーティクルズ」は、まったく新しいビジネスモデルだ。フェイスブックがそこで広告を売り、その収益を記事を提供したメディアと分配する。

 とはいえ、Digidayが書くように、「フェイスブックはいつでも一方的にルールを変えられる」ことを忘れてはならない。

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 2014年、ウェブエディターのフェリックス・サーモンがこんな記事をニーマン・ラボに寄稿している。曰く、2015年はフェイスブックが読者を絶え間なく供給してくれる時代の終わりの始まりになるだろう。

「フェイスブックユーザーの関心を引きつける競争の勝者は、ビデオと、フェイスブックアプリ向けに作られたネイティブ広告(記事風の広告)になるだろう」と、サーモンは記事のなかで書いた。「敗者は、フェイスブックからのトラフィックに依存してきた外部サイトだ」

 この予言が現実のものとなりつつある。