[ニューヨーク 11日 ロイター] - 米国株式市場は値動きの荒い展開となる中、S&P総合500種とダウ工業株30種が小幅下落して取引を終えた。米中通商協議を巡る楽観的な見方が相場を支援する一方、トランプ米大統領がメキシコとの国境の壁建設費用を巡り政府機関閉鎖も辞さない考えを示したことや、英国の政局不安が圧迫要因となった。
主要3指数は終始プラス圏とマイナス圏を行き来する展開となり、取引終了前の30分間に失速した。
取引終盤には、英国の与党・保守党議員らがメイ党首の不信任投票発動に十分な数の書簡を送付したとBBCが伝えた。
序盤には米中当局者が通商協議のロードマップなどについて会談したことや、トランプ大統領が中国側との協議は「非常に生産的」に進んでいると述べたことを受け、市場は大きく値上がりしていた。
しかし、トランプ氏がメキシコとの国境の壁建設費用を巡り、民主党幹部と公の場で激しい言い合いになり、政府機関閉鎖も辞さない考えを示したことが伝わると地合いは悪化した。
ブライト・トレーディングのトレーダー、デニス・ディック氏は「ニュースのヘッドラインが材料になっている。トレーダーはどうすればいいのか分からない」と指摘した。
S&P総合500種の主要11セクターのうち、下落したのは3セクターだったが、残りのほとんどのセクターは小幅な上昇にとどまった。ディフェンシブ銘柄の主要消費財セクター<.SPLRCS>は0.9%高と上昇が目立った。
金融セクター<.SPSY>は1%安と下げが最もきつかった。
アボット・ダウニングの投資担当幹部は、投資家にとってはボラティリティーを利用して安値拾いの買いを入れる機会になるとの見方を示し、「ニュースのヘッドラインはコントロールできないが、基本的なファンダメンタルズは依然として力強い」と指摘した。
前日10日の取引では、S&P総合500種が8カ月ぶりの安値から反発して引けた。ストラテジストらは安値水準でアルゴリズム取引の買い注文が入ったとみている。
BB&Tウェルス・マネジメントのシニアバイスプレジデント、バッキー・ヘルウィグ氏によると、11日の市場でも、テクニカルな取引が相場の値動きを主導したとみられる。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.17対1の比率で上回った。ナスダックでも1.21対1で値下がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は80億1000万株で、直近20営業日の平均と一致した。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 24370.24 -53.02 -0.22 24719.91 24791.26 24221.06 <.DJI>
前営業日終値 24423.26
ナスダック総合 7031.83 +11.31 +0.16 7121.66 7129.83 6983.01 <.IXIC>
前営業日終値 7020.52
S&P総合500種 2636.78 -0.94 -0.04 2664.44 2674.35 2621.30 <.SPX>
前営業日終値 2637.72
ダウ輸送株20種 9831.00 -45.54 -0.46 <.DJT>
ダウ公共株15種 756.94 +1.45 +0.19 <.DJU>
フィラデルフィア半導体 1181.48 +7.29 +0.62 <.SOX>
VIX指数 21.81 -0.83 -3.67 <.VIX>
NYSE出来高 9.41億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物12月限 ドル建て 21345 + 215 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物12月限 円建て 21345 + 215 大阪比 <0#NIY:>