実際のところ、与党に一分の不満も感じていない国民など、ほとんどいないはず。しかし、今の野党に期待を持てるかというといかにも心もとない。「議論の手本」として子供たちに見せられるような国会を実現できないものだろうか。

とどのつまり、「なんでも反対」の人たちの偏った了見が、本来発揮されるべき冷静で健全な批判力を奪っているのである。

生前の立川談志は、落語のマクラで「なんでも反対社会党」との口上を披露していた。今から30年ほど前の話だが、驚くべきは談志の慧眼と、野党の進歩のなさである。

<2020年11月3日号掲載>

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