私は現場に入るコンサルタントですから「きれいごと」は書きません。普通にオフィスワークができるのであれば、オフィスにいたほうが絶対に生産性は上がります。
ですから、テレワークを導入するなら、利用者の働き方に関する考え方や習慣を変える必要があります。
日本は、人に仕事をつける「メンバーシップ型」の雇用をしている企業が大半です。しかし、テレワークで仕事をするなら、仕事を人につける「ジョブ型」の働き方に変えなければなりません。
人は、時間と成果のバランスを細かくセルフマネジメントできる「自律型人材」でなければダメ。とくに「指示待ち」のクセがある部下にテレワークはさせられない。日ごろから意識改革を促すなどの指導が必要です。
テレワークという働き方をするのなら、インフラ環境を整えるだけでなく、考え方や価値観も変えることが重要です。
気候変動が加速している現代、働き方改革や、オリンピック対策のためだけでなく、災害対策のためにも、企業のテレワーク導入は不可欠です。組織文化として根付かせるには時間がかかりますから、今すぐにでも、企業は対応を検討すべきでしょう。

※10月22日号(10月16日発売)は、「AI vs. 癌」特集。ゲノム解析+人工知能が「人類の天敵」である癌を克服する日は近い。プレシジョン・メディシン(精密医療)の導入は今、どこまで進んでいるか。