④プーチンのトロール(ネット上の荒らし)行為は有名だが、この首脳会談で頂点に達した。日本などの関係国が発言権のないまま領土を取り上げられたヤルタ会談の再現を望んでいると示唆し、ウクライナ問題での大規模な土地取引に意欲を見せた。

冷戦の勝者の地を踏む一方で、主権国家である隣国から帝国主義的手段で領土を奪い、自国の威信と土地の回復を狙う行動を正当化する──この壮大なトロール行為はロシア国民の間にも広く浸透している。ロシアに住んでいた頃の私の元ルームメイトや学生とのチャットは、首脳会談で面目を失ったアメリカを嘲笑するミームであふれた。ウクライナ戦争に強く反対する少数派のロシア人でさえ、自国の指導者に快哉を叫んでいる。

【関連記事】
ニューズウィーク日本版 がん個別化医療が救う命
2026年9月15日号(9月8日発売)は「がん個別化医療が救う命」特集。

ゲノム医療から「自分に合う治療」を探す時代へ[PLUS]手記「ステージ4のがんをクスリで治す」(ジャーナリスト・金田信一郎)

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます