最新記事

北朝鮮

金正男の暗殺事件で北朝鮮の男を逮捕 謎の男の正体は?

2017年2月18日(土)21時00分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

韓国メディアnews1によれば、リ・ジョンチョルとされる男のfacebookページには、2000年金日成総合大学を卒業し、2010年にアメリカのマサチューセッツにあるIACSという学校を卒業したことになっている。20人ほどの「友達」とつながっているが、facebookは2011年4月から7月の3カ月間更新されただけで、その後は放置されているようだ。

このfacebookページには、リ・ジョンチョルのプロフィール写真も掲載されていて、化学実験をしているような姿が見られる。インドと関連した動画がシェアされていることからリ・ジョンチョルはしばらくの間、インドに滞在していたものと推定される。フェイスブックには、「私は今、ポスドクとしてこのインドのコルカタに8月まで住んでいる」と書かれている。


リ・ジョンチョルのfacebookページ (c) facebook


北朝鮮からの派遣労働者、だが待遇は外交官以上

一方、聯合ニュースが現地の東方日報を引用して伝えるところでは、リ・ジョンチョルは常に中国語などではなく北朝鮮の言葉を話していたという。また、マレーシア政府が外国人労働者に発行する身分証明書「i-Kad」を所持していたというが、これは本人の個人情報のほか、働く会社名が記載されるもので、1年ごとに労働許可を更新するという。つまりリ・ジョンチョルは北朝鮮からマレーシアに外貨稼ぎのために来た派遣労働者と推測される。

だが、北朝鮮は自国民の亡命を防ぐため、海外に送る派遣労働者はもちろん外交官であっても、特別なことがない限り単独で渡航させて、家族は北朝鮮国内に残させる。また、外交官であっても大使館か一定の公館で集団生活を送るのが一般的である。ところが、リ・ジョンチョルは派遣労働者なのにマレーシアの中流家庭と同じアパートに家族と一緒に暮らす「贅沢」をしていた。これは何を意味するのだろう?

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

日経平均は反発で寄り付く、米株高や円安が支援 半導

ビジネス

米融資需要、25年第4四半期は14四半期ぶり高水準

ワールド

マンデルソン英上院議員、米富豪から金銭授受し情報提

ワールド

共和党は投票を「米国に取り戻す」べき、トランプ氏が
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプの帝国
特集:トランプの帝国
2026年2月10日号(2/ 3発売)

南北アメリカの完全支配を狙うトランプの戦略は中国を利し、世界の経済勢力図を完全に塗り替える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗り物から「勝手に退出」する客の映像にSNS批判殺到
  • 2
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れるアメリカ」に向き合う「日本の戦略」とは?
  • 3
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から脱却する道筋
  • 4
    中国政府に転んだ「反逆のアーティスト」艾未未の正体
  • 5
    関節が弱ると人生も鈍る...健康長寿は「自重筋トレ」…
  • 6
    エプスタイン文書追加公開...ラトニック商務長官、ケ…
  • 7
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 8
    トランプ不信から中国に接近した欧州外交の誤算
  • 9
    世界初、太陽光だけで走る完全自己充電バイク...イタ…
  • 10
    共和党の牙城が崩れた? テキサス州で民主党が数十…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界でも過去最大規模
  • 3
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「副産物」で建設業界のあの問題を解決
  • 4
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から…
  • 5
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 6
    一人っ子政策後も止まらない人口減少...中国少子化は…
  • 7
    スペースXの宇宙飛行士の帰還が健康問題で前倒しに..…
  • 8
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 9
    町長を「バズーカで攻撃」フィリピンで暗殺未遂、大…
  • 10
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 6
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 7
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 8
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 9
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 10
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中