最新記事

アート

メーガン妃が「王妃」として描かれる...波紋を呼ぶ「帰ってきた白の王妃」とは?

2024年06月30日(日)09時10分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部
メーガン妃

Toby Melville-REUTERS

<宮廷内で「部外者」と見なされていた王妃にメーガン妃を重ねた理由について>

エリザベス女王の即位60周年「ダイヤモンド・ジュビリー」を祝し、最年少で公式肖像画を担当したことが話題になった画家ダン・リウェリン・ホールの最新作が波紋を呼んでいる。

バーリントン・ハウスの協会の設立150周年を記念した展覧会「The Reign(治世)」で、歴史上の王族からインスピレーションを受けた10点の肖像画をロンドン考古協会のために制作。

そこでメーガン妃が「帰ってきた白の王妃」として、エドワード4世の王妃であったエリザベス・ウッドヴィル(エリザベス・グレイ:1437-1492)として描かれているからだ。

【関連画像】メーガン妃の「帰ってきた白の王妃」 を見る


 

エリザベス・ウッドヴィルは美貌で知られたが、さほど身分が高くない家柄出身であったため、長年、宮廷内では「部外者」と見なされていた。メーガン妃との共通点をそこに見出したのであろうか。

ダン・リウェリン・ホールは次のように英メディアに述べている。

「王室の歴史上、おそらく最も影響力のある『部外者』の1人であるメーガン妃を『白の女王』にすることは、必ずしも現実の領域を超えているわけではなく、素晴らしい皮肉になるだろうと思いました」

一方、ヘンリー王子を「いとしのチャールズ王子」として知られる、イングランド・スコットランドの王位継承者チャールズ・エドワード・スチュアート(1720-1788)として描いている。

【関連画像】ヘンリー王子の「いとしのチャールズ王子」 を見る

「彼はパーティー好きの若者で、将来がかなり危うい人物で、私がたとえた『いとしのチャールズ王子』のような人物」と語っている。

5月には、ジョナサン・ヨーによるチャールズ国王の「不気味すぎる肖像画」が話題になったばかりだが、ダン・リウェリン・ホールも語るように王族というテーマは芸術にとって魅力的なのであろう。

【関連画像】「不気味すぎる」自分の肖像画を見るチャールズ国王 を見る

6月28日にバーリントン・ハウスで一般公開が始まった展覧会だが、7月4日にはオークションが開催される予定だ。メーガン妃の「白の王妃」の行方にも注目が集まっている。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

メローニ伊首相、ゼレンスキー氏と電話会談 緊急支援

ビジネス

街角景気11月は7カ月ぶりに悪化、物価高に懸念 ク

ワールド

中国レアアース輸出、11月は急増 米中首脳会談受け

ビジネス

中国銅輸入量、11月は2カ月連続減 価格高騰で
あわせて読みたい

RANKING

  • 1

    メーガン妃はイギリスで、キャサリン妃との関係修復…

  • 2

    「恐ろしい」...キャサリン妃のウェディングドレスに…

  • 3

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 4

    ヘンリー王子の「金欠」をチャールズ国王が心配...最…

  • 5

    「結婚に反対」だった?...カミラ夫人とエリザベス女…

  • 1

    「恐ろしい」...キャサリン妃のウェディングドレスに…

  • 2

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 3

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 4

    メーガン妃はイギリスで、キャサリン妃との関係修復…

  • 5

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

  • 1

    加工した自撮り写真のように整形したい......インス…

  • 2

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 3

    「恐ろしい」...キャサリン妃のウェディングドレスに…

  • 4

    2100年に人間の姿はこうなる? 3Dイメージが公開

  • 5

    ハリウッド大注目の映画監督「HIKARI」とは? 「アイ…

MAGAZINE

LATEST ISSUE

特集:日本時代劇の挑戦

特集:日本時代劇の挑戦

2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志