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【ノルウェー王室】「アメリカ人は王室を理解していない」──王女の離脱と王妃の苦悩

Queen Sonja Says 'Americans Have No Idea What A Kingdom Is' After Daughter Exits Royal Duties

2022年11月13日(日)12時31分
キャサリン・アルメシン

2022年11月8日、国王と王妃はマッタ=ルイーセ王女が公務から離れることを発表 NTB-REUTERS

<アメリカ人「霊媒師」と婚約し、批判されているノルウェー王女。公務引退は「王室にとって最善」であると全会一致の決定。国王と王妃の苦悩とは?>

ノルウェー王室は11月8日、マッタ=ルイーセ王女が公務から退くことを発表した際、次のような声明を出した。

「マッタ=ルイーセ王女は、彼女自身の活動とノルウェー王室との関係を明確に区別したいと考えています。したがって、王女は国王陛下および近親者と協議の上、王室のために今後は公務を遂行しないことを決定しました」

娘であるマッタ=ルイーセ王女が結婚する前に公務から離れる決断をしたことは、家族にとって最善であったと王妃は述べた。

マッタ=ルイーセ王女の婚約者である、デュレク・ベレットはアメリカ人の「スピリチュアルガイド」兼ヒーラー。シャーマン(霊媒師)であるデュレク・ベレットと今年6月に婚約を発表後、非科学的な代替医療を行なっていることやビジネス目的での王室利用について、国内で批判を受けていた。

「すばらしい人」であり、「一緒にいるのはとても楽しい」と、王女の婚約者のおかげで家族関係がよくなったことを王妃は認めつつも、次のように述べている。

「アメリカ人は王室というものがどういうものであるかを理解していません。(略)王族が妥協することなく、やりたいことは何でもできると思っているのです」

また、夫である国王ハロルド5世も、「王女が今後は公務をしないことを残念に思う」と述べつつも、それが王族で全会一致の決定であったこと、今まで引き受けてきた公務は他の王族が引き継ぐことを認めた。

マッタ=ルイーセ王女は「王女」の称号を保持するが、その称号をSNSなどで商業目的で使用したり、他の王族に言及することは禁止されている。しかし、父であるハロルド5世の許可を得て、インスタグラムのアカウント名に「princess」を付けることのみは許可されたという。

「マッタ=ルイーセ王女が、過去数十年にわたって公務を遂行してきたことに、国王と王妃は感謝している」とノルウェー王室は声明を出している。

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