イスラム版『セックス・アンド・ザ・シティ』の新鮮さと衝撃度
A New Look at Muslim Women
MENAの人々はあくまでも「自分たちではない誰か」として描かれる。それがいまだにハリウッドの定番なのは、映画『ワンダーウーマン 1984』を見れば明らかだ。
だからこそ、本作で主人公たちが自分自身を見いだしていく展開は気持ちがいい。彼女たちは外の世界への譲歩を迫られるが、性格の角が取れるとか、ありがちな展開をたどることで社会になじんでいく流れはここでは見られない。
アミナがパペットと一緒に演奏する自分や、アーサン(ザキ・イスマイル)とワルツを踊る自分を夢想する場面は『Glee グリー』の率直さや『30 ROCK/サーティー・ロック』のばかばかしさを思わせる。
結婚を焦るアミナに両親が困惑したり、アミナの母がアーサンに手を出そうする展開は、年かさのムスリムは保守的な考えの持ち主のはずという視聴者の思い込みを見事に裏切る。
批判が待ち受けていることへの自覚が、このドラマの破壊力をさらに強めている。ムスリム社会の中でも保守的な人々は、主人公たちは信仰心に欠けると言うかもしれない。タトゥーや婚前交渉のほか、自分なりの信仰と伝統との間で折り合いをつけるのに苦労する描写があるからだ。
多様で多層な「私」の姿
一方でイスラム教を嫌悪する人々からは、主人公たちは信心深過ぎるという非難の声が上がるかもしれない。みんなメッカに向かって礼拝しているし、サイラはイスラム教の決まりにのっとって精肉を処理する仕事をしている。
穏健志向の視聴者も渋い顔をするかもしれない。システム・オブ・ア・ダウンの曲「トクシシティ」に合わせてバンドが叫ぶ場面やサイラが家族と仲たがいする場面、月経血から与えられた超人的な力を描いたビスマの漫画に眉をひそめる人もいるだろう。
シリーズ後半でバンドは激しい批判に見舞われるのだが、たたかれ方はもちろん、メンバーたちが警戒心や自己不信にとらわれる描写もとてもリアルだ。それは18年に本作のパイロット版がイギリスで放送された際に、マンズール自身が体験したことでもある。
ドラマの中では、ある雑誌が信仰に関するバンドメンバーたちのコメントを歪曲して掲載、それがネットで反響を呼ぶ。だが主人公たちは、ムスリム、クィア、異性愛者、妻、母、恋人、科学者、詩人、音楽家といった自分たちの多様なアイデンティティーが、同じように多面的なファンたちとバンドをつないでいることに思い至る。
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