最新記事

ライフスタイル

「47.2歳が人生で最悪」説を経験談から大検証してわかったこと

Is 47.2 the Most Miserable Age?

2020年02月18日(火)19時25分
ダン・コイス

今後の幸福度上昇に期待

だが話を聞いた人のうち、「実際に今が惨めさのピーク」と言う人がほとんどいなかったのには、勇気づけられた。ダーシー(47.15歳)もトム(47.19歳)も、20代のほうがよほど惨めだったと話す。

47.2歳という数字はもちろん、統計からはじき出されただけだが、まさに人生の転機だったという人もいた。現在48.4歳のスコットはちょうど47.2歳でセラピーに通い始めた。47.5歳のジェナは47.2歳時点で「神の啓示の瞬間」を経験し、「これまでと違うやり方を選ぶようになった」。

一方で、不幸に気付く間もなくこの時期が過ぎていった人も。49.41歳のホリーが、47.2歳時のSNS投稿を見返してみると......「チポトレ・メキシカン・グリルの『真正』チーズディップとやらを楽しみにしていたのに。食べられたものじゃなかった!」。何とも惨めだ。

希望が持てるのは、47.2歳「以降」は好転が見込めること。「50歳が近づくと、いろんなことを受け入れられるようになる、と思いたい」と47.46歳のジルは言う。「物事に慣れて、今あるものに感謝するようになるのだと思う。あるいは気難しい人になって、幸福度調査なんてものに答えなくなるだけかも」

【参考記事】年代別「悩みのタネ」から見えてくる、日本社会の大きな偏り


©2020 The Slate Group

20200225issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年2月25日号(2月18日発売)は「上級国民論」特集。ズルする奴らが罪を免れている――。ネットを越え渦巻く人々の怒り。「上級国民」の正体とは? 「特権階級」は本当にいるのか?

[2020年2月11日号掲載]

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

ユーロ圏CPI、4月はサービス上昇でコア加速 6月

ワールド

ガザ支援の民間船舶に無人機攻撃、NGOはイスラエル

ワールド

香港警察、手配中の民主活動家の家族を逮捕

ビジネス

香港GDP、第1四半期は前年比+3.1% 米関税が
あわせて読みたい

RANKING

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 3

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

  • 4

    「SNSで話題の足裏パッドで毒素は除去されない」と専…

  • 5

    話題の脂肪燃焼トレーニング「HIIT(ヒット)」は、心…

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 3

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

  • 4

    「SNSで話題の足裏パッドで毒素は除去されない」と専…

  • 5

    タンポンに有害物質が含まれている...鉛やヒ素を研究…

  • 1

    アメリカ日本食ブームの立役者、ロッキー青木の財産…

  • 2

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 3

    「どちらが王妃?」...カミラ王妃の妹が「そっくり過…

  • 4

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

  • 5

    「SNSで話題の足裏パッドで毒素は除去されない」と専…

MAGAZINE

LATEST ISSUE

特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門

特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門

2025年5月 6日/2025年5月13日号(4/30発売)

「ゼロから分かる」各国・地域情勢の超解説と時事英語