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インタビュー

第二言語習得の研究から見た、「勘違いだらけ」日本の英語学習

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2017年9月25日(月)11時00分
ニューズウィーク日本版ウェブ 広告制作チーム

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ENGLISH COMPANYを運営する恵学社の創業メンバーには、第二言語習得研究について学んだ田畑翔子氏がおり、予備校時代よりメソッドを磨いてきた(ENGLISH COMPANYのスタジオ風景)

大量の英語を聞き続ければいい――の勘違い

「大量の英語を聞き続ければリスニング力を高められる」という発想も、正しそうに見えて遠回りになりがちだ。

「英語圏で24時間英語環境に浸かれるのなら、ひたすら英語を聞くことで、いずれ意味が分かるようになる可能性はある。でも日本の環境で、しかも限られた時間で成果を挙げたいなら、自分にとっての問題点をピンポイントで潰すほうがはるかに効率がいい」

リスニングは主に3つのステップからなり、どの段階でつまずいているかは人それぞれだ。まずは、音そのものを聞き取る音声知覚。次に、聞き取った音の意味を理解する意味処理の段階。最後が、単語や文単位の意味を短期的に記憶し、それらをつなぎ合わせて話全体の流れを理解する段階だ。

岡氏によれば、リスニングが苦手な人の多くは、最初の関門である音声知覚に脳のリソースを取られ、意味処理に回す余力がなくなっている。その場合、まず音声知覚をできる限り「自動化」することがリスニング力向上のカギとなる。

では、どうすれば自動化を促進できるのか。ネイティブが話す英語には「省エネ」のために多様な「音声変化」が含まれており、それがスムーズな理解を妨げる。

隣り合う語の音が連結する、一部の音が省略される、別の音として発音される......。こうした音声変化には一定の規則性があるため、「そのルールを体系的に学ぶことで、2~3カ月のうちに変化した音にも即座に反応できるようになる」と、岡氏は指摘する。

発音なんて気にしなくていい――の勘違い

さらに、変化した音を自ら発音できるよう練習するのも効果的だ。自分で正しく発音できる音ほど聞き取りやすくなるからだ。「発音なんて気にしなくていいという主張もあるが、早い段階で発音の練習にある程度の時間を費やすほうがリスニング力の伸びも早い」

音を聞き取れるようになったら、次のハードルは意味処理の自動化。俗に言う「英語を英語のまま理解できる」状態を目指す。

中学・高校での訳読(翻訳しながら読むこと)の影響から、日本人は英語を読んだり聞いたりする際、いったん文の末尾まで目を通した後、後ろから訳して理解しようとしがちだ。しかし、これでは二重に手間と時間がかかることになる。特に、リスニングでは音が一瞬で消えるため、その場その場で意味を把握しないと間に合わない。脳が情報を一度に処理できる容量には限界があるため、聞き取った音声を記憶に保持しながらさらに日本語に訳す、などという作業は負荷が高すぎるのだ。

このプロセスの自動化に役立つのが「チャンク(かたまり)」だ。チャンクとは、数個の英単語からなる意味のまとまりのこと。ネイティブや英語上級者は無意識のうちにチャンク単位で意味を把握したうえで、次に進んでいく。

彼らのように英文を「前」から理解する癖を付けるには、自分でチャンクの区切りを見つけ、チャンクごとに意味を理解するトレーニングを積むといい。慣れてくると複数の語をまとめて処理できるため、話の展開を予測する、返事を考えるなどの作業に脳の余力を回せるという効果もある。

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ENGLISH COMPANYのスタジオには「自主練」を行えるスペースも完備。パーソナルトレーナーは受講生1人に2人付き、その受講生の実力、目標、学習成果などを共有しつつ、セカンドオピニオン的に意見を出し合うことで徹底的なサポートを実現している(ENGLISH COMPANYのスタジオ風景)

学校で得た文法・語彙の知識は無駄だった?

学習法をめぐる「常識」が否定されて、努力が無駄になった気がする? いや、悲観することはない。学生時代に得た文法や語彙の知識は、無駄でないどころか、4技能を伸ばすのに欠かせない土台となると、岡氏は力説する。

一定の知識はあるのに実践の場で使えないとすれば、それはこれまでの勉強が「知識」に偏り過ぎており、手持ちの知識を瞬時に使いこなす「スキル」が足りないから。そういう人に必要なのは知識の上積みではなく、知識を取り出すスキルを鍛えることだという。

ただし、そのための方法は、現時点の英語力や目指すゴールによって千差万別。だから、カスタムメードのアプローチが必要になる。

ENGLISH COMPANYが提供するのは、まさにそんなサービスだ。

第二言語習得理論に精通したパーソナルトレーナーが受講生一人ひとりの状況を見極め、単語の覚え方から、すき間時間の使い方まで、科学的根拠に基づいた最適戦略を提示。自社スタジオでの週2日の集中トレーニング(1回90分)はもちろん、自宅などでの「自主練」にも細かく介入し、3カ月間みっちりと伴走する。

さらに、なぜこの段階でこの訓練が必要か、何を克服すれば次のステップに進めるのかといった情報も逐一、受講生と共有する。「英語学習は(スタジオに通う)3カ月で終わりではない。自分がしていることの背後にある理屈が腑に落ちることで、その後も長く学び続けられる」と、岡氏は言う。

2015年6月に東京・四谷に最初のスタジオを開設してから2年あまり、その成果は見事に数字に表れている。

苦手なリスニングを徹底的に鍛え、社内留学制度の応募条件のTOEIC850点をクリアした人や、TOEICが480点から840点に伸び、海外出張を楽しめるようになった人──。今や東京と関西に計8つのスタジオを展開し、約300人が入会の順番待ちだという。

3カ月は短い。だが、科学が解き明かす最短ルートの学習法と「今度こそ」という決意があれば、季節が変わる頃にはまったく新しい世界が目の前に広がっているはずだ。

Text:井口景子

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