ノルウェーがテロ警戒レベル引き上げ、中東紛争の激化受け
ノルウェー国家公安警察(PST)は8日、テロ警戒レベルを2番目に高いレベルに引き上げた。写真は警察庁長官のベネディクテ・ビヨルンラン氏。2019年1月撮影(2024年 ロイター/NTB Scanpix/Fredrik Hagen via REUTERS)
[オスロ 8日 ロイター] - ノルウェー国家公安警察(PST)は8日、テロ警戒レベルを2番目に高いレベルに引き上げた。ユダヤ人やイスラエル人を標的とした攻撃のリスクが高まっていることを理由とした。
これを受け、通常は非武装の警察官が今後は全国で銃を携帯することになる。
警察は声明で「中東での紛争が激化していることから、PSTはノルウェーのテロ脅威レベルを『中程度(moderate)』から『高(high)』に引き上げた」とし、「主にユダヤ人とイスラエル人を標的とした脅威がさらに高まっている」と述べた。
警察庁長官のベネディクテ・ビヨルンラン氏は、テロ行為企ての可能性が高まっており、「住民を守るためにさまざまな対策を講じている」と言明した。
隣国スウェーデンも昨年8月、イスラム教の聖典「コーラン」が燃やされるなどの騒ぎが相次ぎ、イスラム教徒の反発を招いていたことを受け、警戒レベルを5段階で2番目に高いレベルに引き上げている。