最新記事
日本政治

自民党を去りドン底も経験...参政党の神谷が今、政治を動かす「巨人」にまで成り上がった変貌劇

THE SANSEITO SURGE

2025年11月14日(金)15時30分
広野真嗣(ノンフィクション作家)
都内の街頭演説に詰めかけた参政党支持者たち

参院選の翌日、都内の街頭演説に詰めかけた参政党支持者たち KIM KYUNG-HOONーREUTERS

<参政党の神谷代表は、今や日本政治にとって無視できない存在となったが、その道のりは順風満帆ではなかった。彼が味わった地獄と、再起の裏側とは>

※本記事は4本構成の第3弾です。第1弾および第2弾は以下よりご覧ください。

第1弾:「嘘つき」「極右」 嫌われる参政党が、それでも熱狂を生む理由...神谷代表が語った「分断」とは?

第2弾:「日本人ファースト」「オーガニック右翼」というイメージは誤解? 参政党を支える「意外な支持層」とは

第3章 「巨人」になる軌跡

「私は自民党で嫌な思いをしたので、それと同じような思いを参政党の人にはさせたくない」

実は神谷は2度、落選を経験している。その際の苦い思い出が、看護師や清掃員や主婦が政治に参加する党の在り方につながったとインタビューで語った。


そうしてつくり上げた政党が今、自民党の政策への影響力がささやかれるほど国会で存在感を持つようになったのだから、その原点にさかのぼりたい。

1977年、福井県でスーパーを営む両親の下に生まれた神谷は、大人の言うことを聞かない子だったという。関西大学在学中の海外放浪旅の経験を経て、政治の道を志した。29歳の07年に大阪府吹田市議選で初当選したが、見逃せないのは同じ時期の大阪政界に橋下徹というスターが誕生したことだ。

神谷は府下の超党派市議らを集めて有志のグループ「大阪教育維新を市町村からはじめる会」を結成。知事の橋下を代表に口説き落とした。が、いきなりぶつかった壁は、10年に松井一郎ら自民党を飛び出した大阪府議らが結成した地域政党「大阪維新の会」だった。

橋下をトップに据える2つの政治グループが大阪にあるのはおかしいと松井から電話がかかってきた際、神谷は大阪維新入りを断っている。また、これと前後して、神谷は橋下に、自民党でも民主党でもない国政政党のプランを提示している。政党設立への野心はこの時からだ。

ヘルスケア
腸内環境の解析技術「PMAS」で、「健康寿命の延伸」につなげる...日韓タッグで健康づくりに革命を
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

中国万科、債権者が社債償還延期を拒否 デフォルトリ

ワールド

トランプ氏、経済政策が中間選挙勝利につながるか確信

ビジネス

雇用統計やCPIに注目、年末控えボラティリティー上

ワールド

米ブラウン大学で銃撃、2人死亡・9人負傷 容疑者逃
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の展望。本当にトンネルは抜けたのか?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の脅威」と明記
  • 4
    現役・東大院生! 中国出身の芸人「いぜん」は、なぜ…
  • 5
    「前を閉めてくれ...」F1観戦モデルの「超密着コーデ…
  • 6
    世界最大の都市ランキング...1位だった「東京」が3位…
  • 7
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 8
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 9
    首や手足、胴を切断...ツタンカーメンのミイラ調査開…
  • 10
    トランプが日中の「喧嘩」に口を挟まないもっともな…
  • 1
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 4
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の…
  • 5
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 6
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれ…
  • 7
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 8
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    人手不足で広がり始めた、非正規から正規雇用へのキ…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 5
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 6
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 7
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 10
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中