ハマス「全ての段階と条項」を順守する姿勢を改めて表明

2月25日、イスラム組織ハマスは、イスラエルが拘束しているパレスチナ人の釈放を延期したことを巡り、解決策で合意したと明らかにした。写真は、人質の引き渡し時、警備にあたるハマスのメンバー。2月22日、ガザ地区のラファで撮影(2025年 ロイター/Hatem Khaled)
イスラム組織ハマスは25日、イスラエルが拘束しているパレスチナ人の釈放を延期したことを巡り、解決策で合意したと明らかにした。代表団がエジプトの首都カイロを訪問した。
ハマスの声明によると、第1段階の停戦期間中に引き渡すことで合意していた、死亡したイスラエル人人質の遺体と同時に、パレスチナ人が釈放される。
ハマス代表団は停戦合意の「全ての段階と条項」を順守する姿勢を改めて表明したという。
イスラエルはハマスが人質解放の際に行っている式典が合意違反だとして、600人超のパレスチナ人の釈放を延期した。
ハマスの声明は、停戦合意を頓挫させかねない危機が回避されたことを示唆した。イスラエル側はコメントしていない。
イスラエル当局者は25日、来月1日に期限が迫る第1段階の停戦合意について、延長を検討していると明らかにした。パレスチナ自治区ガザの将来を巡る合意を当面先送りしつつ、残る人質63人の解放を確実にしたい考えとみられる。


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