最新記事
アメリカ政治

米議会選、共和党が上院の過半数奪還...下院でも伸長

2024年11月6日(水)16時17分
ウェストバージニア州の共和党候補ジム・ジャスティス氏

11月5日、米大統領選と同時に実施されている連邦議会選は、上院(定数100、改選34)を巡って共和党がウェストバージニア州とオハイオ州で勝利し、過半数議席の獲得を確実にした。写真はウェストバージニア州の共和党候補ジム・ジャスティス氏。7月ウィスコンシン州ミルウォーキーで撮影(2024年 ロイター/Jeenah Moon)

米大統領選と同時に実施されている連邦議会選は5日、上院(定数100、改選34)を巡って共和党がウェストバージニア州とオハイオ州で勝利し、過半数議席の獲得を確実にした。

ウェストバージニア州では共和のジム・ジャスティス候補が投票締め切り直後に当確。この議席は民主党から無所属に転じたジョー・マンチン氏がこれまで占めていた。

オハイオ州では、共和のバーニー・モレノ候補が民主現職のシェロッド・ブラウン候補を破る見通しとなった。この2議席の獲得により、共和は少なくとも51対49で民主から多数派を奪還する。


 

共和は全議席が改選となる下院(定数435)でも開票序盤で民主から複数の議席を奪取。既に多数派の勢力を拡大する可能性がある。これまでは220対212で多数派を占めてきた。

バイデン大統領の生まれ故郷であるペンシルベニア州スクラントンを含む選挙区のほか、ノースカロライナの共和に有利な新区割りで民主から議席を奪った。

民主はニューヨークで共和から1議席を奪い、連邦最高裁の命令でアラバマ州に設けられた黒人人口の多い選挙区でも勝利した。

民主が下院で多数派を握るには共和から6議席以上奪う必要がある。

デラウェア州では民主党のサラ・マクブライド候補が勝利、トランスジェンダーであることを公表している初の連邦議会議員となる。

上院選では共和党がモンタナ州で勝利し、中西部の激戦区でも優勢となれば、さらに議席を伸ばす可能性があるが、大半の法案を可決するのに必要な60議席を確保する可能性は低いとみられる。

下院は両党少なくとも200議席が安全圏にあるため、どちらが勝利しても僅差の多数派となる公算が大きい。



[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2024トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

ニューズウィーク日本版 日本人と参政党
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年10月21日号(10月15日発売)は「日本人と参政党」特集。怒れる日本が生んだ参政党現象の源泉にルポで迫る。[PLUS]神谷宗幣インタビュー

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


編集部よりお知らせ
ニュースの「その先」を、あなたに...ニューズウィーク日本版、noteで定期購読を開始
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

パキスタンとアフガン、即時停戦に合意

ワールド

台湾国民党、新主席に鄭麗文氏 防衛費増額に反対

ビジネス

テスラ・ネットフリックス決算やCPIに注目=今週の

ワールド

米財務長官、中国副首相とマレーシアで会談へ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本人と参政党
特集:日本人と参政党
2025年10月21日号(10/15発売)

怒れる日本が生んだ「日本人ファースト」と参政党現象。その源泉にルポと神谷代表インタビューで迫る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 2
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 3
    ニッポン停滞の証か...トヨタの賭ける「未来」が関心呼ばない訳
  • 4
    ギザギザした「不思議な形の耳」をした男性...「みん…
  • 5
    本当は「不健康な朝食」だった...専門家が警告する「…
  • 6
    「認知のゆがみ」とは何なのか...あなたはどのタイプ…
  • 7
    大学生が「第3の労働力」に...物価高でバイト率、過…
  • 8
    【クイズ】世界で2番目に「リンゴの生産量」が多い国…
  • 9
    【インタビュー】参政党・神谷代表が「必ず起こる」…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 1
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 2
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以外の「2つの隠れた要因」が代謝を狂わせていた
  • 3
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 4
    まるで『トップガン』...わずか10mの至近戦、東シナ…
  • 5
    中国人が便利な「調理済み食品」を嫌うトホホな理由…
  • 6
    フィリピンで相次ぐ大地震...日本ではあまり報道され…
  • 7
    メーガン妃の動画が「無神経」すぎる...ダイアナ妃を…
  • 8
    時代に逆行するトランプのエネルギー政策が、アメリ…
  • 9
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 10
    日本で外国人から生まれた子どもが過去最多に──人口…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 3
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に...「少々、お控えくださって?」
  • 4
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 5
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 6
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 7
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 8
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中