最新記事
中東情勢

イラン、イスラエルに向けミサイル発射...約200発との報道 市民ら避難

2024年10月2日(水)12時16分
レバノン南部のティルス

イスラエル軍は1日、イランがイスラエルに向けてミサイルを発射したと発表した。レバノン南部のティルスから同日撮影(2024年 ロイター/Aziz Taher)

イスラエル軍は1日、イランがイスラエルに向けてミサイルを発射したと発表した。イスラエルのメディアによると、約200発のミサイルが国内に向け発射されたもよう。

レバノンの親イラン派武装組織ヒズボラに対するイスラエルの軍事行動への報復攻撃とみられる。


 

イスラエル国内では警報のサイレンが鳴り響き、市民らが防空壕などに避難した後、エルサレムなどでは爆音が聞こえた。国営テレビの記者らが生中継中に地面に伏せる姿が放映された。

ロイターの記者は、イスラエルの隣国ヨルダンの領空でミサイルが迎撃される様子を目撃した。

イスラエル軍によると、イランの攻撃を受けてイスラエルの空域は閉鎖された。

イスラエル軍はその後、警報や避難指示を解除。イスラエル軍のハガリ報道官は、イランのミサイル攻撃によって負傷が出たという報告は受けていないと述べた。ただ、攻撃は深刻で、重大な結果をもたらすと警告した。

イラン革命防衛隊は国営テレビを通じ、イスラエルに向けミサイルを発射したと発表。イスラエルが報復に出れば、イランの対応は「より壊滅的で破滅的なもの」になると警告した。

イラン政府高官はロイターに対し、イスラエルへのミサイル発射命令は、同国の最高指導者ハメネイ師によって出されたと明らかにした。ハメネイ師は現在、安全な場所にとどまっているという。

バイデン米大統領はXへの投稿で、米国がこれら攻撃からイスラエルを守り、同地域にいる米軍部隊を守るためにどのように準備しているか、ハリス副大統領らと協議したと明らかにした。

ホワイトハウスの国家安全保障会議によると、バイデン大統領は米軍に対しイランの攻撃に対するイスラエルの防衛を支援し、イスラエルを狙ったミサイルを撃墜するよう指示した。



[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2024トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

ニューズウィーク日本版 日本人と参政党
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年10月21日号(10月15日発売)は「日本人と参政党」特集。怒れる日本が生んだ参政党現象の源泉にルポで迫る。[PLUS]神谷宗幣インタビュー

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

ABB、AIデータセンター向け事業好調 米新規受注

ワールド

ロシア、中印の公式声明を重視 トランプ氏の「原油購

ワールド

仏首相への不信任案否決、年金改革凍結で政権維持

ビジネス

BMWの供給網、中国系半導体ネクスペリア巡る動きで
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本人と参政党
特集:日本人と参政党
2025年10月21日号(10/15発売)

怒れる日本が生んだ「日本人ファースト」と参政党現象。その源泉にルポと神谷代表インタビューで迫る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    まるで『トップガン』...わずか10mの至近戦、東シナ海で「中国J-16」 vs 「ステルス機」
  • 2
    フィリピンで相次ぐ大地震...日本ではあまり報道されない、被害の状況と実態
  • 3
    「欧州最大の企業」がデンマークで生まれたワケ...奇跡の成長をもたらしたフレキシキュリティーとは
  • 4
    「心の知能指数(EQ)」とは何か...「EQが高い人」に…
  • 5
    日本で外国人から生まれた子どもが過去最多に──人口…
  • 6
    イーロン・マスク、新構想「Macrohard」でマイクロソ…
  • 7
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 8
    【クイズ】アメリカで最も「死亡者」が多く、「給与…
  • 9
    【クイズ】サッカー男子日本代表...FIFAランキングの…
  • 10
    間取り図に「謎の空間」...封印されたスペースの正体…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな飼い主との「イケイケなダンス」姿に涙と感動の声
  • 3
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以外の「2つの隠れた要因」が代謝を狂わせていた
  • 4
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
  • 5
    中国人が便利な「調理済み食品」を嫌うトホホな理由…
  • 6
    まるで『トップガン』...わずか10mの至近戦、東シナ…
  • 7
    ベゾス妻 vs C・ロナウド婚約者、バチバチ「指輪対決…
  • 8
    フィリピンで相次ぐ大地震...日本ではあまり報道され…
  • 9
    時代に逆行するトランプのエネルギー政策が、アメリ…
  • 10
    「中国のビットコイン女王」が英国で有罪...押収され…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 3
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に...「少々、お控えくださって?」
  • 4
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 5
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 6
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 7
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 8
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 9
    数千円で買った中古PCが「宝箱」だった...起動して分…
  • 10
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中