なぜモンゴルはプーチンを逮捕できなかったのか?...「強者はやりたい放題、弱者はやられ放題」
プーチンのモンゴル訪問では首脳会談も行われた VYACHESLAV PROKOFYEVーSPUTNIKーPOOLーREUTERS
<モンゴルは中央アジアの民主主義の担い手を自負しているが、屈するしかないのか...>
「強者はやりたい放題、弱者はやられ放題」。古代ギリシャの歴史家トゥキュディデスの格言をモンゴルが証明した。
ロシアのプーチン大統領は9月2~3日、ノモンハン事件記念式典出席のため、モンゴルを訪問した。国際刑事裁判所(ICC)は昨年3月、ウクライナでの戦争犯罪容疑でプーチンに逮捕状を出しており、ICCの加盟国モンゴルには逮捕する義務がある。
だが、プーチンが拘束されることはなかった。背景には、ロシア頼みのエネルギー安全保障という事情がある。
モンゴルの石油製品の95%はロシア産で、輸入全体にロシアが占める割合は35%に上る。ウクライナ戦争で製油所などが攻撃されるなか、国内供給確保を理由に、ロシアは3月からガソリン輸出を禁止した(5月に禁輸解除を決定)。
だが一部友好国は例外で、モンゴルもその1つだった。モンゴルは中央アジアの民主主義の担い手を自負している。それでも、地政学的現実には屈するしかないようだ。
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