──人間の腎臓病薬も開発中なのか。

ネコ薬から約1年遅れで進行している。国から研究費の支援を受けており、治験薬のレシピは今年度中に完成すると思う。治験のデザインもしっかり固まっている。ただ、人間の薬はどうしてもネコ薬より治験の期間と資金がかかってしまう。

かなり進行した腎臓病患者が、透析に行かなくてもいいようにするのがゴール。ネコのデータから考えて、透析の必要性は著しく低下するはずだ。そうなれば患者の負担も医療費も大きく減らせる。

AIMが排出を促す「体内にたまったごみ」には、脳に蓄積してアルツハイマー型認知症を引き起こすタンパク質「アミロイドβ」もある。認知症の薬も開発したいが、脳血流関門があるため現状では脳にAIMを届けられない。それを可能にする仕組みを考えているところだ。

──人間の場合も副作用はない?

人間には人間のAIMを使うし、「ごみ取り」に使われなかったAIMは尿に出てしまうから体内に余分なものが残らない。そういう意味では副作用が起こる余地はない。

30年前、私が研修医だった頃に治らなかった病気はいまだに治ってない。腎臓病も、膠原病も、認知症もそうだ。それを自分たちの手で一つずつ治していきたいと思う。

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