最新記事
災害

強烈な竜巻が、目の前で建物を「粉砕」する瞬間を撮影...「爪楊枝のようにバラバラ」になる恐怖映像が話題

Videos Show 'Devastating' Tornadoes Rip Through Parts of Indiana

2023年7月2日(日)07時40分
マウラ・ズーリック
住宅を破壊する竜巻イメージイラスト

イメージイラスト Melkor3D/Shutterstock

<6月末に発生した猛烈な竜巻は米インディアナ州中部に大きな被害をもたらし、その様子は多くの住民によって撮影されていた>

米インディアナ州中部では、6月末に発生した竜巻によって建物が崩壊するなどしたほか、死者も出るなど大きな被害がもたらされた。ネット上には、この恐るべき自然現象が大きな建物を粉々に粉砕する様子などを間近で撮影した動画が次々に投稿され、その威力の猛烈さを伝えている。

■【動画】撮影者の目の前で竜巻に直撃され、「爪楊枝のようにバラバラ」に引き裂かれる建物

米国立気象局(NWS)インディアナポリス支局はニューズウィークに対し、6月25日に2つの竜巻が発生し、翌日朝までにNWSのチームがインディアナ州のジョンソン、モンロー、マーティンの3つの郡に派遣されたと述べた。「現時点で2つの竜巻を確認し、マーティン郡で死者が1人、ジョンソン郡で負傷者が1人出ている」

暴風雨に見舞われたジョンソン郡のデュアン・バージェス保安官は、一部の地域は「被害を受けたか、破壊された」と地元ニュースの13Newsに語っている。当局によると、26日朝の時点で、少なくとも1人の死亡が確認されたという。

「ジョンソン郡北部の一部が竜巻に襲われ、被害地域は非常に広範囲に及んでいる」とバージェスは説明。「一部の地域や家屋が被害を受けたか、破壊された」とした。

NWSのインディアナポリス支局が確認したところによると、暴風雨に襲われた地域はインディアナポリス南方に位置する人口約6万5000人のグリーンウッドだという。同支局は25日、Twitterでグリーンウッド地域に対して竜巻警報を出し、竜巻が「観測された」と注意を呼びかけた。

「がれきは何百フィートも上空に投げ出された」

Twitter上には、強力な竜巻がグリーンウッドを直撃し、大きな被害をもたらしている瞬間を捉えた動画がいくつも投稿された。

あるユーザーは、竜巻が建物を破壊する様子を映した衝撃的な映像を共有。「竜巻警報の後、信じられないほど破壊的な竜巻がインディアナ州グリーンウッドとニューホワイトランドに上陸した。建物は爪ようじのようにバラバラに引き裂かれ、がれきは何百フィートも上空に投げ出されているようだ」と書いた。

別のユーザーも、がれきが空中を飛び交う映像を紹介している。「インディアナ州グリーンウッドを襲った竜巻の、強烈な、近距離の映像だ。がれきがあちこちに飛んでいるのも見える」

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米東部の高齢者施設で爆発、2人死亡 ガス漏れか

ビジネス

午前の日経平均は続伸も値幅限定、クリスマス休暇で手

ビジネス

歳出最大122.3兆円で最終調整、新規国債は29.

ワールド

マクロスコープ:核融合電力、国内で「売買契約」始ま
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    素粒子では「宇宙の根源」に迫れない...理論物理学者・野村泰紀に聞いた「ファンダメンタルなもの」への情熱
  • 2
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低く、健康不安もあるのに働く高齢者たち
  • 3
    ジョンベネ・ラムジー殺害事件に新展開 父「これまでで最も希望が持てる」
  • 4
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 5
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 6
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 7
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 8
    「何度でも見ちゃう...」ビリー・アイリッシュ、自身…
  • 9
    「個人的な欲望」から誕生した大人気店の秘密...平野…
  • 10
    なぜ人は「過去の失敗」ばかり覚えているのか?――老…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 3
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 4
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 5
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 6
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 7
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 8
    空中でバラバラに...ロシア軍の大型輸送機「An-22」…
  • 9
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 10
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 7
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 8
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中