最新記事

日韓関係

韓国ユン大統領、対日関係改善訴え「普遍的価値に基づき協力すれば歴史問題も解決」

2022年8月15日(月)15時47分
ソウルの大統領室庁舎前で行われた光復節記念式典で演説する尹錫悦大統領

韓国の尹錫悦大統領は15日の光復節演説で、日本との歴史的対立を乗り越えることが地域の安定と安全を改善する上で重要になると述べ、韓日は「普遍的価値」に基づいて協力すべきと訴えた。ソウルの大統領室庁舎前で行われた光復節記念式典で演説する尹錫悦大統領

韓国尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は15日、日本との歴史的対立を乗り越えることが地域の安定と安全を改善する上で重要になるとし、韓日は「普遍的価値」に基づいて協力すべきと訴えた。日本の植民地支配からの解放を記念する「光復節」の演説で述べた。

尹氏は日本について、世界の自由への脅威に対処するパートナーだと指摘。両国が過去の対立を克服べきだと訴えた。

演説の準備原稿で「韓日関係が共通の未来に向かって進み、両国が共有する普遍的価値に基づいて時代の使命が一致するとき、それは歴史的な問題解決の一助にもなる」と述べた。

両国の関係は元徴用工問題などを巡り緊張してきた。

尹氏は国際的な平和と繁栄に貢献するため、経済や安全保障、社会・文化交流など幅広い分野で協力を呼びかけた。

北朝鮮との和平実現も重要と指摘し、北朝鮮が核開発を断念し、核兵器廃絶に向けた「真正かつ実質的な」プロセスに着手すれば、広範な援助を提供するとの公約を繰り返した。

大規模な食糧計画や電力インフラ向け支援、国際貿易に向けた港湾・空港近代化プロジェクトを実施すると表明した。

また近隣諸国の農業生産性向上や病院・医療施設の近代化を支援し、国際的な投資や財政支援に向けた措置を講じる用意があるとした。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2022トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

香港の大規模住宅火災、ほぼ鎮圧 依然多くの不明者

ビジネス

英財務相、増税巡る批判に反論 野党は福祉支出拡大を

ビジネス

中国の安踏体育と李寧、プーマ買収検討 合意困難か=

ビジネス

ユーロ圏10月銀行融資、企業向けは伸び横ばい 家計
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ガザの叫びを聞け
特集:ガザの叫びを聞け
2025年12月 2日号(11/26発売)

「天井なき監獄」を生きるパレスチナ自治区ガザの若者たちが世界に向けて発信した10年の記録

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで墜落事故、浮き彫りになるインド空軍の課題
  • 2
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファール勢ぞろい ウクライナ空軍は戦闘機の「見本市」状態
  • 3
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 4
    【クイズ】次のうち、マウスウォッシュと同じ効果の…
  • 5
    7歳の娘の「スマホの検索履歴」で見つかった「衝撃の…
  • 6
    がん患者の歯のX線画像に映った「真っ黒な空洞」...…
  • 7
    ミッキーマウスの著作権は切れている...それでも企業…
  • 8
    ウクライナ降伏にも等しい「28項目の和平案」の裏に…
  • 9
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 10
    あなたは何歳?...医師が警告する「感情の老化」、簡…
  • 1
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判殺到、そもそも「実写化が早すぎる」との声も
  • 2
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
  • 5
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 6
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネ…
  • 7
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 8
    海外の空港でトイレに入った女性が見た、驚きの「ナ…
  • 9
    【銘柄】イオンの株価が2倍に。かつての優待株はなぜ…
  • 10
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 7
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中