最新記事

感染第2波

英ジョンソン、5日からイングランドにロックダウン再導入発表 コロナ感染者100万人超

2020年11月2日(月)11時07分

ジョンソン英首相は、国内の新型コロナウイルス感染者数が100万人を超え、医療機関が感染第2波で圧迫されつつある状況を踏まえ、イングランドにロックダウン(都市封鎖)措置の導入を指示した。ロンドンで1日撮影(2020年 ロイター/Kevin Coombs)

ジョンソン英首相は31日、国内の新型コロナウイルス感染者数が100万人を超え、医療機関が感染第2波で圧迫されつつある状況を踏まえ、イングランドにロックダウン(都市封鎖)措置の導入を指示した。

英国では1日あたりの新規感染者数が2万人を超えており、死者数は公式統計で欧州最多となっている。政府科学顧問機関は30日、死者数が最悪で8万人を超える可能性があると警告した。

首相官邸で記者会見したジョンソン首相によると、ロックダウンは5日午前零時から導入され、期間は12月2日までの約1カ月間。教育や仕事、運動、生活必需品や医薬品の買い出し、弱者支援などの特定目的以外の外出が制限される。

クリス・ウィッティー・イングランド主席医務官やパトリック・バランス首席科学顧問とともに記者会見したジョンソン氏は、「今行動しなければならない。さもないと、1日あたりの死者数が数千人という状況になりかねない」と述べた。

ジョンソン氏は、ロックダウン期間中に一時的に解雇された労働者に給与の8割を支給する緊急支援策を再導入すると述べた。

生活必需品を扱う商店は営業を続け、学校や大学も開校する。プロスポーツは継続されるが、アマチュアスポーツは活動停止を要請する。パブやレストランは持ち帰りのみの営業となり、海外渡航は仕事上必要なもの以外は自粛を求める。生活必需品以外を扱う商店は休業となる。

(Reporting by kyoko yamaguchi)

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・フランスのコロナウィルス感染第二波が来るのは当然だった・・・・
・巨大クルーズ船の密室で横行する性暴力



ニューズウィーク日本版 高市早苗研究
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年11月4日/11日号(10月28日発売)は「高市早苗研究」特集。課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら



今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ネクスペリア中国部門「在庫十分」、親会社のウエハー

ワールド

トランプ氏、ナイジェリアでの軍事行動を警告 キリス

ワールド

シリア暫定大統領、ワシントンを訪問へ=米特使

ビジネス

伝統的に好調な11月入り、130社が決算発表へ=今
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った「意外な姿」に大きな注目、なぜこんな格好を?
  • 3
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 4
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 5
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 6
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 7
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 8
    筋肉はなぜ「伸ばしながら鍛える」のか?...「関節ト…
  • 9
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 10
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    【話題の写真】自宅の天井に突如現れた「奇妙な塊」…
  • 6
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 7
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 8
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 9
    中国レアアース輸出規制強化...代替調達先に浮上した…
  • 10
    庭掃除の直後の「信じられない光景」に、家主は大シ…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中