最新記事

感染第2波

東京都、15日の新型コロナウイルス新規感染385人 8月前半の合計4763人

2020年8月15日(土)22時00分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

写真は15日、靖国神社で。REUTERS/Issei Kato

15日、都内で新たに385人の新型コロナウイルス陽性者が確認された。NHKなど国内メディアが報じた。

400人を超えるのは7日ぶり、100人を超えるのはこれで38日連続となる。

これで都内で確認された陽性者の合計は17454人と1万7000人に迫っている。このうち半数が7月15日以降の1カ月間に確認された陽性者で占められており、8月に入ってから確認された陽性者の合計は4763人と4000人を突破した。

東京都では4月17日に206人の感染確認をピークに、徐々に新規陽性者が減り続け、5月23日には新規陽性者が2人まで減少。感染拡大の抑え込みに成功したかに見えたが、その後、新規陽性者が増加。7月に入り連日100人以上の感染が確認されている。緊急事態宣言が解除された5月25日以降の累計では12307人となり、1万2000人を突破した。

熱中症の患者増加、コロナ治療を圧迫

こうした状況を受けて東京都は13日、感染状況と医療提供体制の分析を行うモニタリング会議を開催した。このなかで、感染状況については、新規陽性者数の7日間平均が312.7人、新規の陽性者における接触歴等不明者数が7日間平均で200人と高止まりの状況になっているほか、新規陽性者数が3日間で1000人を超えるペースで推移し減少の兆しが見られない、また40代以上の感染が拡大しているといったことから、4段階のうち最高レベルの「感染が拡大していると思われる」を維持した。

また「医療提供体制」については入院患者数の増加が続いて一時1700人を超えたものの重症の患者数が横ばいであること、新規入院患者数の急増を踏まえて救命救急医療などの通常の医療の維持にも配慮しながらさらに病床確保を進める必要があること、また重症者患者は新規陽性者数の増加から遅れて増加する傾向があることから今後の警戒が必要だということで、4段階のうち上から2番目の「引き続き体制強化が必要だ」という判断を示した。

小池都知事は14日の記者会見で「感染状況と医療提供体制のレベルには変わりはないが、現状を改めて言うと"感染拡大特別警報発令中"で、依然として厳しい状況にある」と語り、こうした状況に合わせて「医療提供体制の強化を図り、無症状・軽症者を受け入れる宿泊療養施設として昨日からアパホテル浅草田原町駅前を開所した。それから来週は東京虎ノ門東急REIホテルで新たに開設ということで都合3000室を超える体制ができた」として、今後も感染状況を見ながら、新規感染者の多くを占める無症状・軽症者への対応を進めることを明らかにした。


東京都・新型コロナウイルス陽性患者数


  

東京都・新型コロナウイルス陽性患者数・累計

  

PCR検査等の結果

 

入院患者数

 

感染者の現在の状況

*チャーター機帰国者、クルーズ船乗客等は含まれていない
*「重症」は、集中治療室(ICU)等での管理又は人工呼吸器管理が必要な患者数を計上
*退院者数の把握には一定の期間を要しており、確認次第数値を更新している
 


【関連記事】
・コロナ感染大国アメリカでマスクなしの密着パーティー、警察も手出しできず
・巨大クルーズ船の密室で横行するレイプ
・新たな「パンデミックウイルス」感染増加 中国研究者がブタから発見
・韓国、ユーチューブが大炎上 芸能人の「ステマ」、「悪魔編集」がはびこる


2020081118issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
楽天ブックスに飛びます

2020年8月11日/18日号(8月4日発売)は「人生を変えた55冊」特集。「自粛」の夏休みは読書のチャンス。SFから古典、ビジネス書まで、11人が価値観を揺さぶられた5冊を紹介する。加藤シゲアキ/劉慈欣/ROLAND/エディー・ジョーンズ/壇蜜/ウスビ・サコ/中満泉ほか

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米国株式市場=まちまち、FOMC受け不安定な展開

ワールド

英、パレスチナ国家承認へ トランプ氏の訪英後の今週

ビジネス

NY外為市場=ドル下落後切り返す、FOMC受け荒い

ビジネス

FRB0.25%利下げ、6会合ぶり 雇用にらみ年内
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「日本を見習え!」米セブンイレブンが刷新を発表、日本では定番商品「天国のようなアレ」を販売へ
  • 2
    中国は「アメリカなしでも繁栄できる」と豪語するが...最新経済統計が示す、中国の「虚勢」の実態
  • 3
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェイン・ジョンソンの、あまりの「激やせぶり」にネット騒然
  • 4
    1年で1000万人が死亡の可能性...迫る「スーパーバグ…
  • 5
    【クイズ】世界で最も「リラックスできる都市」が発…
  • 6
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 7
    燃え上がる「ロシア最大級の製油所」...ウクライナ軍…
  • 8
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 9
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 10
    中国山東省の住民が、「軍のミサイルが謎の物体を撃…
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 3
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサイルが命中、米政府「機密扱い」の衝撃映像が公開に
  • 4
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 5
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 6
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 7
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 8
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 9
    「なんて無駄」「空飛ぶ宮殿...」パリス・ヒルトン、…
  • 10
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 6
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 7
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 8
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 9
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 10
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中