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一部の国で新型コロナ感染拡大 WHO「中南米の流行を懸念」

2020年6月23日(火)12時31分

世界保健機関(WHO)は22日、一部の国々で新型コロナウイルスの感染が拡大しており、特にブラジルなど中南米地域での流行が懸念されると表明した。ブエノスアイレスで5月撮影(2019年 ロイター/AGUSTIN MARCARIAN)

世界保健機関(WHO)は22日、一部の国々で新型コロナウイルスの感染が拡大しており、特にブラジルなど中南米地域での流行が懸念されると表明した。

テドロス事務局長は一日の新規感染者数が21日に約18万3000人と過去最高を更新したと明らかにした。

WHOで緊急事態対応を担当するライアン氏は「人口の多い一部の国々で流行が同時に拡大しているため、感染者が増えている」と指摘。インドなどで見られるコロナ検査の拡充が感染者の増加につながっているとも考えられるが、それだけでは説明できないと述べた。

ロイターの集計によると、新型コロナ感染者数が22日、全世界で900万人を突破した。ブラジルやインドで急増しているほか、米国や中国などでも再び増加している。

ライアン氏は、ブラジルやチリ、アルゼンチン、コロンビア、パナマ、ボリビア、グアテマラで感染者が急増しているほか、米国でも一部の州で感染者が「大幅に増加」していると指摘した。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

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