最新記事

米軍駐留費

トランプ、在韓米軍の駐留負担金めぐり韓国案拒否「自国の防衛に貢献する気があるかという問題だ」

2020年4月21日(火)11時15分

トランプ米大統領は20日、在韓米軍駐留費の負担増を巡る韓国側の提案を拒否したと明らかにした。写真は4月20日、ワシントンのホワイトハウスで撮影(2020年 ロイター/Jonathan Ernst)


トランプ米大統領は20日、在韓米軍駐留費の負担増を巡る韓国側の提案を拒否したと明らかにした。

トランプ大統領は、ホワイトハウスでの記者会見で「韓国側が一定の額を提示したが、わたしは拒否した」と表明。「われわれは素晴らしい国を防衛しており、韓国には大きな割合を負担するよう求めている。自国の防衛に貢献する気があるかどうかという問題だ」と述べた。

また、韓国は2万8000─3万2000人規模の米軍駐留に対し、年間約10億ドルを支払っていると語った。

米当局者は今月上旬、ロイターに対し、韓国が4月半ばの総選挙前に提案した負担増をトランプ氏が拒否したと明らかにしていた。当局者によると、韓国側は従来の負担額を少なくとも13%増やす案を示した。

トランプ大統領は「われわれは偉大な任務を行っている。互いの関係は素晴らしいが、われわれは公平で公正な扱いを受けるべきだ」と述べた。

駐留米軍の規模縮小について、韓国大統領と交渉しているとの報道に関する記者からの質問に対しては「問題は縮小ではなく、自国の防衛に貢献するかどうかということだ。われわれは非常に裕福な国家を防衛している。彼らはわれわれのテレビを生産している。船舶などあらゆる製品を生産している」と語った。

その上で、交渉の行方について「近く分かるだろう」と述べた。

ホワイトハウスは前週末、トランプ大統領が18日に韓国の文在寅大統領と会談し、新型コロナウイルス感染症の検査キット調達に関する韓国の支援に謝意を表明したと明らかにした。両首脳は安全保障上の関係強化に向けた方策についても協議したという。

*内容を追加して再送します。

[ワシントン ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


20200428issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年4月28日号(4月21日発売)は「日本に迫る医療崩壊」特集。コロナ禍の欧州で起きた医療システムの崩壊を、感染者数の急増する日本が避ける方法は? ほか「ポスト・コロナの世界経済はこうなる」など新型コロナ関連記事も多数掲載。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ノルウェーSWF、イスラエル資産運用契約を解約 ガ

ワールド

トランプ氏、プーチン氏と「手探り」の会談へ 領土交

ワールド

ウクライナ大統領、印・サウジ首脳と電話会談 米ロ会

ワールド

再送-ウクライナ大統領、サウジ皇太子と電話会談 平
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
2025年8月12日/2025年8月19日号(8/ 5発売)

現代日本に息づく戦争と復興と繁栄の時代を、ニューズウィークはこう伝えた

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    産油国イラクで、農家が太陽光発電パネルを続々導入する切実な理由
  • 2
    「触ったらどうなるか...」列車をストップさせ、乗客を30分間も足止めした「予想外の犯人」にネット騒然
  • 3
    イラン人は原爆資料館で大泣きする...日本人が忘れた「復讐の技術」とは
  • 4
    イラッとすることを言われたとき、「本当に頭のいい…
  • 5
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 6
    なぜ「あなたの筋トレ」は伸び悩んでいるのか?...筋…
  • 7
    「靴を脱いでください」と言われ続けて100億足...ア…
  • 8
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医…
  • 9
    【クイズ】次のうち、「軍用機の保有数」で世界トッ…
  • 10
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 1
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 2
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大ベビー」の姿にSNS震撼「ほぼ幼児では?」
  • 3
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を呼びかけ ライオンのエサに
  • 4
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 5
    イラン人は原爆資料館で大泣きする...日本人が忘れた…
  • 6
    【クイズ】次のうち、「軍用機の保有数」で世界トッ…
  • 7
    職場のメンタル不調の9割を占める「適応障害」とは何…
  • 8
    イラッとすることを言われたとき、「本当に頭のいい…
  • 9
    こんなにも違った...「本物のスター・ウォーズ」をデ…
  • 10
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 6
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 7
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が…
  • 8
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 9
    イラン人は原爆資料館で大泣きする...日本人が忘れた…
  • 10
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中