最新記事

北朝鮮

北朝鮮、米国との実務者交渉難航に苛立ち 核・ミサイル開発再開の可能性警告

2019年10月11日(金)07時50分

北朝鮮は、核兵器の開発停止などを北朝鮮に求めた国連安保理会合や、米国によるミサイル発射実験を批判した上で、米国との信頼醸成のためこれまでにとってきた措置を再考する可能性があると警告した。写真は6月30日、軍事境界線上の板門店で撮影(2019年 ロイター/ KCNA)

北朝鮮は10日、核兵器の開発停止などを北朝鮮に求めた国連安保理会合や、米国によるミサイル発射実験を批判した上で、米国との信頼醸成のためこれまでに取ってきた措置を再考する可能性があると警告した。

国連安保理の欧州5カ国は8日、北朝鮮に対して、核兵器と弾道ミサイルを検証可能で不可逆的な形で放棄するための「具体的な措置」を呼び掛ける共同声明を出した。

北朝鮮はこの数日前、新型の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の発射実験を行ったと発表している。

北朝鮮は、米国との対話維持のため、核兵器や大陸間弾道ミサイルの実験は控えてきた。

しかし北朝鮮外務省の報道官は、朝鮮中央通信(KCNA)が報じた声明で「われわれの忍耐にも限度がある。わが国の自制がいつまでも続くという保証はない」と主張した。

報道官は、国連安保理が同国の自衛問題について不当な取り上げ方をしたと批判し「われわれは米国との信頼醸成のためにとってきた重要な予防的措置を再考することを迫られている」と表明した。

米空軍が今月、大陸間弾道ミサイル「ミニットマンIII」の発射実験を実施したことに関しては「われわれに圧力をかけるために行われたことは明らか」とした。

米国務省報道官は北朝鮮が声明を発表したことを受け、北朝鮮に対し「挑発行為を自制し、国連安保理決議を順守し、持続的に交渉を継続する」ことを呼び掛けると改めて強調した。

米朝は5日にスウェーデンで実務者協議を行ったが物別れに終わった。スウェーデン政府は2週間後の再協議を提案し、米国務省はこれを受け入れたことを明らかにしている。

*内容を追加しました。

[ソウル 10日 ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2019トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます




20191015issue_cover200.jpg
※10月15日号(10月8日発売)は、「嫌韓の心理学」特集。日本で「嫌韓(けんかん)」がよりありふれた光景になりつつあるが、なぜ、いつから、どんな人が韓国を嫌いになったのか? 「韓国ヘイト」を叫ぶ人たちの心の中を、社会心理学とメディア空間の両面から解き明かそうと試みました。執筆:荻上チキ・高 史明/石戸 諭/古谷経衡


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

独BMW、関税の影響で今年も減益へ 販売台数は横ば

ビジネス

ホンダ、四輪事業で特損計上し一転今期赤字予想 最大

ビジネス

みずほFG、発行済み株式の1.9%の自社株を消却へ

ビジネス

ブルー・アウルのプライベートクレジット、投資会社が
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:教養としてのミュージカル入門
特集:教養としてのミュージカル入門
2026年3月17日号(3/10発売)

社会と時代を鮮烈に描き出すミュージカル。意外にポリティカルなエンタメの「魔力」を学ぶ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」と言われる外国特派員の私が思うこと
  • 2
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃に支持が広がるのか
  • 3
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車整備は収入増、公認会計士・税理士は収入減
  • 4
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 5
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開さ…
  • 6
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」…
  • 7
    「邪悪な魔女」はアメリカの歴史そのもの...歌と魔法…
  • 8
    イランがドバイ国際空港にドローン攻撃...爆発の瞬間…
  • 9
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 10
    ホルムズ封鎖で中国動く、イランと直接協議へ
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」と言われる外国特派員の私が思うこと
  • 4
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃…
  • 5
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開さ…
  • 6
    【長期戦はイラン有利】米側の体制転覆シナリオに暗…
  • 7
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで…
  • 8
    日本の保護者は自分と同じ「大卒」の教員に敬意を示…
  • 9
    中国はイランを見捨てた? イランの「同盟国」だっ…
  • 10
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中