最新記事

日米関係

日米首脳会談、トランプが貿易収支に言及 来月早々に事務レベル協議

2019年6月28日(金)15時00分

安倍晋三首相(写真右)と米国のトランプ大統領(同左)は午前、20カ国・地域(G20)首脳会談(サミット)開催に先立ち、大阪市内で会談した。写真は大阪での代表撮影(2019年/ロイター)

安倍晋三首相と米国のトランプ大統領は28日午前、20カ国・地域(G20)首脳会談(サミット)開催に先立ち、大阪市内で会談した。政府関係者によると、日米間の貿易収支についてトランプ大統領が言及。

また、両首脳は日米安全保障条約と日米同盟の重要性を確認した。同日午後に行われた茂木敏充経済再生担当相とライトハイザー米通商代表部(USTR)代表との会談では、来月早々にも貿易交渉で事務レベル協議を行うことで一致した。

トランプ氏が貿易収支に言及、安倍首相は日系企業の投資を説明

首脳会談の内容を説明した西村康稔官房副長官によると、日米間の貿易収支についてトランプ大統領が言及。貿易収支の現状について「率直に意見交換した」という。外交上の用語として「率直な意見交換」は、厳しいやり取りを含む交渉を表現する際に使用されることが多く、トランプ大統領が対日赤字の削減に対し、強い姿勢で臨んだ可能性がある。

実際、西村副長官は、トランプ大統領が農産品の輸出拡大に関心があることについて、日本側は理解していると説明しており、米国から農産品の輸出拡大で要求があったことをうかがわせた。

トランプ大統領による貿易収支の議論は日本による自動車の対米輸出か米国の農産品の対日輸出かとの質問に対して、西村氏は「詳細は控えるが安倍首相は(日系自動車メーカーの)対米投資の話をした」と説明しており、自動車でも議論が出た可能性がある。

安倍首相は、この3カ月間で日本企業が16件の対米投資を決めたと説明。日本企業が米国内で244億ドルを投資し、4万7000人の雇用創出に貢献したと述べ、米側の理解を求めたという。

日米通商交渉を巡っては、5月の来日時にトランプ大統領が8月中の決着に言及した経緯があるが、この日の会談で、早期合意を目指すことで一致したが、交渉決着のメドなどについて「時間軸の議論はなかった」(西村官房副長官)との説明があった。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米利下げ観測が再燃、原油価格下落受け 不確実性の見

ワールド

米、外交失敗ならイラン戦闘再開の用意 国防長官「決

ワールド

北朝鮮、6─8日に戦術弾道ミサイルの弾頭実験など実

ビジネス

米国株式市場=大幅上昇、主要3指数が2%超高 米イ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプの大誤算
特集:トランプの大誤算
2026年4月14日号(4/ 7発売)

国民向け演説は「フェイク」の繰り返し。泥沼化するイラン攻撃の出口は見えない

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    韓国、生理用品無償支給を7月から開始 靴の中敷きで代用した少女たちから10年、アジア初の普遍的支援へ
  • 2
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライナ軍司令官 ロシア軍「⁠春の​攻勢」は継続
  • 3
    「地獄を見る」のは米国か──イラン地上侵攻なら革命防衛隊と消耗戦に
  • 4
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文…
  • 5
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの…
  • 6
    キッチンスポンジ使用の思いがけない環境負荷...マイ…
  • 7
    高学力の男女で見ても、日本の男女の年収格差は世界…
  • 8
    戸建てシフトで激変する住宅市場
  • 9
    アメリカとイランが2週間の停戦で合意...ホルムズ海…
  • 10
    「仕事ができる人」になる、ただ1つの条件...「頑張…
  • 1
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 2
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始めた限界
  • 3
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐせ・ワースト1
  • 4
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライ…
  • 5
    韓国、生理用品無償支給を7月から開始 靴の中敷きで…
  • 6
    「地獄を見る」のは米国か──イラン地上侵攻なら革命…
  • 7
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 8
    米軍が兵器を太平洋から中東に大移動、対中抑止に空白
  • 9
    【銘柄】イラン情勢で一躍脚光の「NEC」 防衛・宇宙…
  • 10
    「高市しぐさ」の問題は「媚び」だけか?...異形の「…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 6
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 10
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中