最新記事

環境

中国・韓国を苦しめる北朝鮮の大気汚染物質PM10

2019年6月19日(水)11時00分
チャ・ジヒョン、イ・テホン

こうした動きとは対照的に、北朝鮮はこれといった対策を取っていないばかりか、汚染物質の測定すらできていない状況だ。たとえ測定できても、データの公開には応じそうにない。

粒子状物質による大気汚染は東アジア全域に影響を及ぼす。この問題に取り組む包括的な枠組みには北朝鮮の参加が不可欠だ。東アジアの国々が多国間の協力体制を築けば、危機打開の道が開かれるだろう。

問題解決にはまず現状把握、現状分析が必要だ。北朝鮮が少なくとも中国と韓国に粒子状物質の測定データを提供しなければ、協力体制は築けない。中韓の協力に北朝鮮が加われば、健康リスクを低減できる上、プラスの副効果も期待できる。

大気汚染対策での協力は、経済制裁に苦しむ北朝鮮の人々への間接的な人道支援ともなる。加えて、北朝鮮と周辺国の技術的な格差を埋めることにも役立つだろう。

何より3カ国の間で建設的な対話が増えることは地域の安定に大きく貢献するはずだ。

From thediplomat.com

<本誌2019年6月25日号掲載>

magSR190625issue-cover200.jpg
※6月25日号(6月18日発売)は「弾圧中国の限界」特集。ウイグルから香港、そして台湾へ――。強権政治を拡大し続ける共産党の落とし穴とは何か。香港デモと中国の限界に迫る。


ニュース速報

ワールド

米のコロナワクチン、国内需要満たした上で世界に供給

ワールド

米厚生長官、台湾総統と会談 トランプ氏の「強い支持

ワールド

インド、一部製品の国内生産奨励 中国念頭にシェア拡

ワールド

ベラルーシ大統領選、現職ルカシェンコ氏圧勝へ

MAGAZINE

特集:人生を変えた55冊

2020-8・11号(8/ 4発売)

コロナ自粛の夏休みは読書で自分を高めるチャンス──世界と日本の著名人が教える「価値観を揺さぶられた本」

人気ランキング

  • 1

    ハチに舌を刺された男性、自分の舌で窒息死

  • 2

    『レオン』が描いた少女の性と「男性目線」

  • 3

    脱北者、北に逃げる。物語で描かれないその素顔

  • 4

    米大統領選、バイデン勝利率は65% ここにきてトラン…

  • 5

    中国からの「謎の種」、播いたら生えてきたのは.....…

  • 6

    原爆投下75年、あの日アメリカが世界に核兵器をもた…

  • 7

    日本人の「集団主義」「同調圧力」には良い面も悪い…

  • 8

    レバノン爆発、爆弾などの「外部介入の可能性も」=ア…

  • 9

    米財務省、香港の林鄭月娥行政長官ら11人に制裁 自…

  • 10

    コロナ感染大国アメリカでマスクなしの密着パーティ…

  • 1

    コロナ感染大国アメリカでマスクなしの密着パーティー、警察も手出しできず

  • 2

    中国からの「謎の種」、播いたら生えてきたのは......?

  • 3

    ハチに舌を刺された男性、自分の舌で窒息死

  • 4

    『レオン』が描いた少女の性と「男性目線」

  • 5

    K-POPも韓流ドラマも実は世界で売れていない? 韓国…

  • 6

    陽性者急増、名古屋の医師が懸念する「市中感染」の…

  • 7

    奇妙な北朝鮮「戦勝記念日」写真 金正恩の名を刻み…

  • 8

    再開は早過ぎた?クルーズ船でクラスター発生、寄港…

  • 9

    【レバノン大爆発】日頃の戦争を上回る最大の悲劇に…

  • 10

    地球上で最も天体観測に適した場所が特定される──し…

  • 1

    コロナ感染大国アメリカでマスクなしの密着パーティー、警察も手出しできず

  • 2

    中国からの「謎の種」、播いたら生えてきたのは......?

  • 3

    中国・長江流域、豪雨で氾濫警報 三峡ダムは警戒水位3.5m超える

  • 4

    中国から米国に「謎の種」が送りつけられている.....…

  • 5

    韓国、コロナショック下でなぜかレギンスが大ヒット …

  • 6

    ハチに舌を刺された男性、自分の舌で窒息死

  • 7

    宇宙観測史上、最も近くで撮影された「驚異の」太陽…

  • 8

    アメリカが遂に日本政界の媚中派を名指し批判──二階…

  • 9

    戦略性を失った習近平「四面楚歌」外交の末路

  • 10

    中国・三峡ダムに「ブラックスワン」が迫る──決壊は…

PICTURE POWER

レンズがとらえた地球のひと・すがた・みらい

英会話特集 グローバル人材を目指す Newsweek 日本版を読みながらグローバルトレンドを学ぶ
日本再発見 シーズン2
CCCメディアハウス求人情報
定期購読
期間限定、アップルNewsstandで30日間の無料トライアル実施中!
Wonderful Story
メールマガジン登録
CHALLENGING INNOVATOR
売り切れのないDigital版はこちら

MOOK

ニューズウィーク日本版別冊

絶賛発売中!

STORIES ARCHIVE

  • 2020年8月
  • 2020年7月
  • 2020年6月
  • 2020年5月
  • 2020年4月
  • 2020年3月