最新記事

中国経済

春節間近い中国で相次ぐ工場閉鎖 貿易戦争の影響は人員削減や工場の海外移転にも

2019年1月22日(火)08時33分

輸出が減少

14日に発表された12月の中国の輸出は、過去2年間で最も大幅な減少となり、輸出も縮小した。

UBS(中国)が最近、輸出事業に大きく関わる、あるいは輸出企業に納入している製造業企業200社を対象に実施した調査では、63%が米中貿易摩擦の悪影響を受けていると答えた。

このうち4分の1は過去1年間に人員を削減し、37%は生産拠点を国外に移した。向こう半年から1年以内に拠点を移すと答えた企業も33%に上る。

中国の製造業セクターは以前から、労働コストの上昇、規制強化、高技術生産や内需型経済への移行といった重圧に苦しんでいた。そこに米国が中国製品への関税を引き上げるリスクが出てきたことで、サプライチェーンの国外移転に拍車がかかった。

今後数週間、恒久的に閉鎖する工場は増える見通しだ。専門家によると、倒産コストを背負いきれず、単純に姿を消す工場オーナーも出てきそうだ。

サンドラー・トラビス&ローゼンバーグの貿易弁護士サリー・ペン氏は「このごろ中国で工場を閉鎖するのは難しい。逃げ出す方が簡単だ。労働者がいなくなる春節が過ぎても、帰ってこないかもしれない」と話した。

(Stella Qiu記者 Anne Marie Roantree記者)

[東莞/香港 ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2018トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

20210427issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

4月27日号(4月20日発売)は「歴史に学ぶ 感染症の終わり方」特集。ペスト、スペイン風邪、天然痘……はどう消えた? コロナ収束の道筋を3つのシナリオから読み解く。

ニュース速報

ワールド

米上院、アジア系への憎悪犯罪対策法案を超党派で可決

ワールド

アングル:3度目の緊急事態宣言へ、4─6月期マイナ

ビジネス

インテル、第2四半期利益見通しが市場予想下回る 株

ワールド

イラン、60%濃縮ウラン製造の遠心分離機を削減=I

MAGAZINE

特集:歴史に学ぶ 感染症の終わり方

2021年4月27日号(4/20発売)

ペストやスペイン風邪など人類が過去に直面した疫病はどのような経過を経て収束したのか

人気ランキング

  • 1

    親日家女性の痛ましすぎる死──「日本は安全な国だと思ってた」母親らが会見で涙

  • 2

    大谷翔平は既にメジャー100年の歴史を覆し、アメリカの「頭の固い」ファンを黙らせた

  • 3

    中国ワクチン、有効率わずか50% 南米に動揺と失望が広がる

  • 4

    南シナ海で中国の空母の演習を「監視」する米海軍艦…

  • 5

    インドネシア海軍潜水艦、潜行中に消息不明に ドイ…

  • 6

    日米首脳会談で起きた3つのサプライズ

  • 7

    テスラ、中国の消費者に謝罪 モーターショー「ブー…

  • 8

    時価総額はついに1兆ドル! ビットコインのすさまじ…

  • 9

    今後、日本語は長くてくどくなる──コミュニケーショ…

  • 10

    「米軍は中国軍より弱い」とアメリカが主張する狙い…

  • 1

    「お金が貯まらない家庭の玄関先でよく見かける」1億円貯まる人は置かない『あるもの』とは

  • 2

    ビットコインバブルは2021年ほぼ間違いなく崩壊する

  • 3

    脳の2割を失い女王に昇格 インドクワガタアリの驚くべき生態明らかに

  • 4

    謎の未確認航空現象をとらえた動画が流出し、国防総…

  • 5

    親日家女性の痛ましすぎる死──「日本は安全な国だと…

  • 6

    大谷翔平は既にメジャー100年の歴史を覆し、アメリカ…

  • 7

    女子中学生がバスの扉に足を挟まれ、30秒間も道路を…

  • 8

    世界の銃の半分を所有するアメリカ人、お気に入りの…

  • 9

    史上初、ヒトとサルのハイブリッドの初期胚を培養 …

  • 10

    原発処理水の海洋放出「トリチウム水だから安全」の…

  • 1

    「お金が貯まらない家庭の玄関先でよく見かける」1億円貯まる人は置かない『あるもの』とは

  • 2

    太平洋上空の雲で史上最低気温、マイナス111度が観測される

  • 3

    観測されない「何か」が、太陽系に最も近いヒアデス星団を破壊した

  • 4

    「夜中に甘いものが食べたい!」 欲望に駆られたとき…

  • 5

    孤独を好み、孤独に強い......日本人は「孤独耐性」…

  • 6

    ブッダの言葉に学ぶ「攻撃的にディスってくる相手」…

  • 7

    カミカゼ・ドローンで戦況は一変 米軍「最強」の座…

  • 8

    硬貨大のブラックホールが地球を破壊する

  • 9

    ビットコインバブルは2021年ほぼ間違いなく崩壊する

  • 10

    脳の2割を失い女王に昇格 インドクワガタアリの驚く…

PICTURE POWER

レンズがとらえた地球のひと・すがた・みらい

投資特集 2021年に始める資産形成 英会話特集 Newsweek 日本版を読みながらグローバルトレンドを学ぶ
日本再発見 シーズン2
CCCメディアハウス求人情報
定期購読
期間限定、アップルNewsstandで30日間の無料トライアル実施中!
Wonderful Story
メンバーシップ登録
CHALLENGING INNOVATOR
売り切れのないDigital版はこちら
World Voice

MOOK

ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中

STORIES ARCHIVE

  • 2021年4月
  • 2021年3月
  • 2021年2月
  • 2021年1月
  • 2020年12月
  • 2020年11月