最新記事

アメリカ政治

中間選挙、フロリダなど激戦州で再集計も 最終議席確定は数週間後か

2018年11月9日(金)08時50分

 11月8日、米中間選挙で注目されたジョージア、フロリダ、アリゾナ各州では、上院選や知事選の開票作業が続いた。写真はジョージア州知事選で勝利宣言した共和党候補のケンプ氏。7日撮影(2018年 ロイター/Chris Aluka Berry)

6日の米中間選挙で注目されたジョージア、フロリダ、アリゾナ各州では、8日も上院選や知事選の開票作業が続いた。一部では票の再集計が行われる可能性も浮上しており、当選者の確定は数週間先になる可能性がある。

ジョージア州の知事選では共和党候補のケンプ氏が7日に勝利を宣言したが、米国初の黒人女性知事を目指して出馬した民主党のエイブラムス氏の陣営は全ての票の集計を求めて訴えを起こす方針を示し、決選投票に持ち込まれる可能性もあると述べた。

同州では得票率が50%に達する候補がいなければ12月に決選投票を行う。8日午前の時点でケンプ氏の得票率は50.33%だった。

フロリダ州では上院選で共和党のスコット氏が民主党現職のネルソン議員をリードしているが、得票差は州の規定で手作業による再集計が必要になる0.25%を下回っている。ネルソン氏の弁護士は、再集計でネルソンの勝利になる可能性もあるとの見方を示した。

同州では共和党のデサンティス氏と民主党のギラム氏が争った知事選も再集計となる見通しだ。ギラム氏は既に敗北を認めたが、開票作業が進むにつれてデサンティス氏のリードが縮小し、7日午後の時点で州の規定で自動的に再集計になる0.5%を下回っている。

このほか、下院議員同氏の対決となったアリゾナ州の上院選は共和党のマクサリー氏が民主党のシネマ氏をわずかにリードしているが、未集計の票がなお数十万票あり、結果の判明には時間がかかる見通しだ。

下院選もカリフォルニア州など複数の選挙区では開票作業が続き、当選者が確定していない。

これら未確定の結果が判明しても、上院や下院で過半数を握る政党が入れ替わることはない。



[8日 ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2018トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

ニューズウィーク日本版 世界が尊敬する日本の小説36
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年9月16日/23日号(9月9日発売)は「世界が尊敬する日本の小説36」特集。優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ナワリヌイ氏死因は「毒殺と判明」と妻、検体を海外機

ビジネス

午前の日経平均は反発、最高値を更新 FOMC無難通

ワールド

グテレス氏「われわれは未知の海域に」、国連総会の一

ワールド

豪就業者数、8月は5400人減に反転 緩やかな労働
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「日本を見習え!」米セブンイレブンが刷新を発表、日本では定番商品「天国のようなアレ」を販売へ
  • 2
    中国は「アメリカなしでも繁栄できる」と豪語するが...最新経済統計が示す、中国の「虚勢」の実態
  • 3
    1年で1000万人が死亡の可能性...迫る「スーパーバグ」感染爆発に対抗できる「100年前に忘れられた」治療法とは?
  • 4
    燃え上がる「ロシア最大級の製油所」...ウクライナ軍…
  • 5
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 6
    【クイズ】世界で最も「リラックスできる都市」が発…
  • 7
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 8
    中国山東省の住民が、「軍のミサイルが謎の物体を撃…
  • 9
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 10
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 3
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサイルが命中、米政府「機密扱い」の衝撃映像が公開に
  • 4
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 5
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 6
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 7
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 8
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 9
    「なんて無駄」「空飛ぶ宮殿...」パリス・ヒルトン、…
  • 10
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 6
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 7
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 8
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 9
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 10
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中