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貿易戦争

トランプ、対日貿易協議「交渉開始、日本は物別れで一大事になると認識」

2018年9月10日(月)12時15分

9月7日、トランプ米大統領は、日本と貿易交渉を始めたとし、物別れに終われば、日本側が「一大事になると認識している」と語った。写真は大統領専用機上で同日撮影(2018年 ロイター/Kevin Lamarque)

トランプ米大統領は7日、日本と貿易交渉を始めたとし、仮に物別れに終われば、日本側が「一大事になることを認識している」と語った。

記者団に「実は日本側から接触があり、先週やって来た」とも語った。

大統領はその後、米サウスダコタ州での演説で、「インドが先日われわれに接触してきた。貿易協定の交渉開始を求めてきた。初めてのことだ」と明らかにした。

トランプ政権は既に、中国、欧州連合(EU)との貿易協議やカナダ、メキシコ両国との北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉を進めている。残る貿易赤字相手国である日本については不満感を表しながらも赤字削減に向けた具体的要求は示していない。

ただ、CNBCは6日、トランプ米大統領が米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のコラムニストに対し、貿易を巡る戦いを次は日本に仕掛ける可能性があることを示唆したと報じた。これを受けてドルは対円で下落した。

ホワイトハウスのウォルターズ報道官は声明で、「大統領は、米国の市場アクセスに一連の制限を課している日本など諸外国に対し、自由、公正、互恵的な貿易を訴える考えであることを明確にしてきた」と説明。

「このような障壁への対応策を巡り、米国と日本は緊密に連絡を取ってきた。これには米日経済対話が含まれる」とした。

[米大統領専用機上 7日 ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

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