最新記事

中台関係

中国当局者「カタルーニャ情勢、台湾の独立運動も失敗すること示す」

2017年11月15日(水)16時12分

11月15日、中国の台湾政策を担当する国務院台湾事務弁公室の馬暁光報道官は、スペイン北東部カタルーニャ自治州による独立に向けた取り組みが失敗したことは台湾の独立も失敗する運命にあることを示していると述べ、すべての国にとって国家の結束が最も重要と指摘した。写真は台湾独立派の掲げる旗。2016年5月に台北で撮影(2017年 ロイター/Tyrone Siu)

中国の台湾政策を担当する国務院台湾事務弁公室の馬暁光報道官は15日、スペイン北東部カタルーニャ自治州による独立に向けた取り組みが失敗したことは台湾の独立も失敗する運命にあることを示していると述べ、すべての国にとって国家の結束が最も重要と指摘した。

中国は他国の内政問題に干渉しない政策を堅持すると方針を掲げる一方、世界の分離・独立運動には否定的な姿勢を示している。

スペイン中央政府は先月、独立を宣言したカタルーニャ自治州政府の閣僚らを解任し、同州の自治権を停止した。

馬報道官は「カタルーニャの住民投票が失敗に終わったことは、東であろうと西であろうと国家の主権保護と領土保全が最も重要な国益であることを示している」と指摘。「したがって台湾の独立も失敗する運命にある」と語った。

中台関係は、台湾の総統に独立派とされる蔡英文氏が選出されて以降、悪化している。

[北京 15日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2017トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

【お知らせ】ニューズウィーク日本版メルマガのご登録を!
気になる北朝鮮問題の動向から英国ロイヤルファミリーの話題まで、世界の動きを
ウイークデーの朝にお届けします。
ご登録(無料)はこちらから=>>

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米最高裁、ベネズエラ移民の保護資格打ち切るトランプ

ワールド

ウクライナとの間の覚書、作成に期限はない=ロシア大

ワールド

ガザ空爆で40人死亡、食料搬入再開発表後も攻撃続く

ワールド

米国、G7財務相会議での貿易交渉合意を見込まず
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:関税の歴史学
特集:関税の歴史学
2025年5月27日号(5/20発売)

アメリカ史が語る「関税と恐慌」の連鎖反応。歴史の教訓にトランプと世界が学ぶとき

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 3
    【クイズ】世界で1番「太陽光発電」を導入している国は?
  • 4
    中ロが触手を伸ばす米領アリューシャン列島で「次の…
  • 5
    【裏切りの結婚式前夜】ハワイにひとりで飛んだ花嫁.…
  • 6
    実は別種だった...ユカタンで見つかった「新種ワニ」…
  • 7
    「運動音痴の夫」を笑う面白動画のはずが...映像内に…
  • 8
    ワニの囲いに侵入した男性...「猛攻」を受け「絶叫」…
  • 9
    日本人女性の「更年期症状」が軽いのはなぜか?...専…
  • 10
    飛行機内の客に「マナーを守れ!」と動画まで撮影し…
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 3
    ワニの囲いに侵入した男性...「猛攻」を受け「絶叫」する映像が拡散
  • 4
    カヤック中の女性がワニに襲われ死亡...現場動画に映…
  • 5
    母「iPhone買ったの!」→娘が見た「違和感の正体」に…
  • 6
    トランプ「薬価引き下げ」大統領令でも、なぜか製薬…
  • 7
    あなたの下駄箱にも? 「高額転売」されている「一見…
  • 8
    「運動音痴の夫」を笑う面白動画のはずが...映像内に…
  • 9
    中ロが触手を伸ばす米領アリューシャン列島で「次の…
  • 10
    ヤクザ専門ライターが50代でピアノを始めた結果...習…
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山…
  • 5
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの…
  • 6
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 7
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 8
    部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗…
  • 9
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 10
    ワニの囲いに侵入した男性...「猛攻」を受け「絶叫」…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中