最新記事

コンプライアンス

経産省、神鋼に外部調査委設置を指示 「信頼性根本から損なう」

2017年10月21日(土)11時10分

10月20日、経済産業省は神戸製鋼が品質不正で新たな事案を発表したことを受け、記者会見を開いた。写真は都内の同社。10日撮影(2017年 ロイター/Issei Kato)

経済産業省は20日夜、神戸製鋼<5406.T>が品質不正で新たな事案を発表したことを受け、記者会見を開いた。

製造産業局の小見山康二・金属課長は、神戸製鋼が品質の自主点検を巡り、隠蔽工作があったと発表したことについて「このような行為は自主点検を通じた事実調査の信頼性を根本から損なうものだ」と強く批判。その上で「自主点検のみを前提としたこれまでの指示を見直さざるを得ない」として、新たに、1)これまでに判明した事案の安全検証については10月12日の指示通り、2週間程度で結果を公表すること。新たに事案が判明したら、それらも速やかに安全検証を行い公表すること、2)外部の専門家のみからなる外部調査委員会を速やかに立ち上げ、事実調査・原因究明・再発防止を行うこと――の2点を指示した。

神戸製鋼は同日、JIS(日本工業規格)マーク表示製品で不適切な行為があったと発表。これについて、梅原尚人副社長は「JIS規格外での書き換えは法令違反になる」との認識を示した。

産業技術環境局の萩原崇弘・基準認証政策課長は今回の事案が法令違反に当たるかどうかについて「法令違反かどうかは説明が難しい」と判断を避けつつも、「法令違反の恐れがあるから認証機関が再審査に入っている。結果が出るまでは慎重に状況を見守りたい」と語った。

神戸製鋼は検査結果をJIS規格よりも厳しい社内規格を満たすために書き換えていたが、JIS規格自体は満たしていることから「安全性に問題はない」としている。

今回の事態が公共事業の入札に影響を与えるかどうかに関しては「直ちに入札の排除要件になるとは認識していない」(小見山課長)という。

(志田義寧)

[東京 20日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2017トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

中国こそが「真の脅威」、台湾が中国外相のミュンヘン

ワールド

米中「デカップリング論」に警鐘、中国外相がミュンヘ

ビジネス

ウォルマート決算や経済指標に注目、「AIの負の影響

ワールド

ドバイ港湾DPワールドのトップ辞任、「エプスタイン
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:習近平独裁の未来
特集:習近平独裁の未来
2026年2月17日号(2/10発売)

軍ナンバー2の粛清は強権体制の揺らぎか、「スマート独裁」の強化の始まりか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発される中国のスパイ、今度はギリシャで御用
  • 2
    【銘柄】マイクロソフトの株価が暴落...「AI懸念」でソフトウェア株総崩れの中、投資マネーの新潮流は?
  • 3
    「ヒンメルならそうした」...コスプレイヤーが消火活動する動画に世界中のネット民から賞賛の声
  • 4
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 5
    それで街を歩いて大丈夫? 米モデル、「目のやり場に…
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    なぜ「あと1レップ」が筋肉を壊すのか...「高速パワ…
  • 8
    川崎が「次世代都市モデルの世界的ベンチマーク」に─…
  • 9
    【インタビュー】「4回転の神」イリヤ・マリニンが語…
  • 10
    機内の通路を這い回る男性客...閉ざされた空間での「…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 5
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 6
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発…
  • 7
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...…
  • 8
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の…
  • 9
    【銘柄】マイクロソフトの株価が暴落...「AI懸念」で…
  • 10
    「ヒンメルならそうした」...コスプレイヤーが消火活…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 8
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 9
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 10
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中