最新記事

環境問題,特集プラスチック危機

ケニア、世界で最も厳しいポリ袋禁止令が施行

2017年9月6日(水)17時10分
松丸さとみ

なお、メーカーが製品の梱包に使用するポリエチレンは禁止対象になっていないようだ。また、生分解性プラスチックは禁止対象になっておらず、ケニアの英字日刊紙デイリー・ネーションによると、ケニアの州知事評議会は生分解性ポリ袋に加え、マニラ紙でできた袋や、カンバスや黄麻といった布製の袋を代わりに活用するよう求めている。

また、ガーディアンは今年6月、ポリ袋が街中に溢れるナイロビの様子を写真で伝えていた。前述のBBCによると、ケニアでは月間2400万枚のポリ袋が使用されている。アフリカ全域でポリ袋が社会問題になっており、ルワンダ、モーリタニア、エリトリアでは、すでに禁止措置が取られている。前述のロイターは、他に中国、フランス、イタリアなど40カ国以上が、ポリ袋の使用を禁止しているか、課税しているとしている。

実は、ケニアは過去にもポリ袋問題を解決しようと試みたことがあった。CNNによると初回は2007年。政府は製造業者や輸入業者に対して、厚さ30ミクロン以上のポリ袋のみ使用可能と制限しようとした。その4年後、今度は厚さ制限をよりリサイクルしやすいと言われる60ミクロンに引き上げた。しかしいずれも、一般市民がポリ袋の厚さの違いを判別できない、という理由で失敗に終わった。

ケニア国家環境管理局(NEMA)の広報担当者はCNNに対し、今回は全面的な禁止のため、うまくいくだろうと話したという。


今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ビジネス

米セールスフォース、通年見通しが予想下回る 時間外

ワールド

米、イランへの制裁拡大 30超の個人・団体や「影の

ワールド

モディ印首相、9年ぶりにイスラエル訪問 関係深化へ

ビジネス

米国株式市場=続伸、テクノロジー株主導 AI巡る懸
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:日本人が知らない AI金融の最前線
特集:日本人が知らない AI金融の最前線
2026年3月 3日号(2/25発売)

フィンテックの進化と普及で、金融はもっと高速に、もっとカジュアルに

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの謎判定に「怒りの鉄拳」、木俣椋真の1980には「ぼやき」も
  • 2
    最高裁はなぜ「今回は」止めた?...トランプ関税を違憲とした「単純な理由」
  • 3
    3頭のクマがスキー客を猛追...ゲレンデで撮影された「恐怖の瞬間」映像が話題に
  • 4
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 5
    【クイズ】サメによる襲撃事件が最も多い国はどこ?
  • 6
    2月末に西の空で起こる珍しい天体現象とは? 「チャ…
  • 7
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 8
    米国の中国依存が低下、台湾からの輸入が上回る
  • 9
    「IKEAも動いた...」ネグレクトされた子猿パンチと「…
  • 10
    住宅の4~5割が空き家になる地域も......今後30年で…
  • 1
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より日本の「100%就職率」を選ぶ若者たち
  • 2
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医師がすすめる意外な健康習慣
  • 3
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く高齢期の「4つの覚悟」
  • 4
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体に…
  • 5
    「#ジェームズ・ボンドを忘れろ」――MI6初の女性長官…
  • 6
    カビが植物に感染するメカニズムに新発見、硬い表面…
  • 7
    海外(特に日本)移住したい中国人が増えている理由.…
  • 8
    100万人が死傷、街には戦場帰りの元囚人兵...出口な…
  • 9
    米国の中国依存が低下、台湾からの輸入が上回る
  • 10
    ロシアに蔓延する「戦争疲れ」がプーチンの立場を揺…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 5
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 6
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 9
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中