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イスラム過激派ISIS指導者バグダディは生きていた? 1年ぶりに戦闘継続呼び掛け
9月28日、過激派組織「イスラム国」(IS)は、最高指導者バグダディ容疑者のものとする音声メッセージを公開した。写真はISの旗。トルコのガズィアンテプで2015年8月撮影(2017年 ロイター/Murad Sezer)
過激派組織「イスラム国」(IS)は28日、最高指導者バグダディ容疑者のものとする音声メッセージを公開した。同容疑者を巡っては死亡説が出ていたが、昨年11月以来約1年ぶりに音声が公開された。
録音の時期は不明だが、長さ46分の音声には、日本や米国への北朝鮮の脅威や2カ月前のイラク軍によるモスル奪還など最近の国際情勢に言及しているみられる部分がある。
音声はまた、西側諸国に攻撃を仕掛け、イラクやシリアなどで戦闘を続けるよう、世界のIS支持者に向けて呼び掛けている。
バグダディ容疑者がイラクとシリアにまたがる地域で2014年に「カリフ国家」(預言者ムハンマドの後継者カリフが指導する国家)を宣言して以降、イラク軍はモスルなどISの重要拠点を次々と奪還、西側が支援するシリア軍もラッカに進攻している。
同容疑者を巡っては今年6月、ロシア国防省がラッカ周辺で5月下旬に実施された空爆で死亡した可能性があるとしていた。