最新記事

テロ

ロシア機墜落、「イスラム国」が機内に爆弾設置の可能性

一方のイスラム国もツイッターで、ロシアのシリア空爆に対抗してロシア機を墜落させたと表明

2015年11月5日(木)08時44分

11月4日、エジプトのシナイ半島で起きたロシア機墜落について、欧米の治安関係者は、過激派組織「イスラム国」が仕掛けた爆弾によって引き起こされた可能性があると明らかにした。1日撮影(2015年 ロイター/Mohamed Abd El Ghany)

 エジプトのシナイ半島で起きたロシア機墜落について、欧米の治安関係者は4日、過激派組織「イスラム国」が機内に仕掛けた爆弾によって引き起こされた可能性があると明らかにした。

 墜落したのはコガリムアビア運航のエアバスA321型旅客機で、乗員乗客224人全員が死亡した。これらの関係者は最終的な結論には至っていないと強調した。

 またハモンド英外相は4日、キャメロン首相が開いた治安対策会合の後、機内の爆発物が墜落の原因になった可能性が「かなり高い」との結論に達したと述べた。

 ロシアの航空当局者は、機内に積まれた物が墜落の原因となった可能性を調査していると指摘。「航空機は何らかの力が作用しなければ、空中で分解することはない。ロケットが原因だと示すものはない」と語った。

 一方、「イスラム国」系組織は同日、ツイッターに音声声明を出し、ロシアによるシリアでの空爆に対抗して、ロシア機を墜落させたと再び表明。いずれ、どのような攻撃を行ったかを世界に知らせることになるだろうと付け加えた。

[ワシントン/カイロ/ロンドン 4日 ロイター]

120x28 Reuters.gif
Copyright (C) 2015トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

レバノン新首相にサラムICJ裁判長、ヒズボラ影響力

ワールド

ロシア・イラン首脳、17日会談 戦略条約署名へ=ク

ビジネス

米政府が規制強化、AI半導体輸出に数量制限 同盟国

ワールド

ガザ停戦合意「最終案」、イスラエルとハマスに提示 
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:中国の宇宙軍拡
特集:中国の宇宙軍拡
2025年1月14日号(1/ 7発売)

軍事・民間で宇宙覇権を狙う習近平政権。その静かな第一歩が南米チリから始まった

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    睡眠時間60分の差で、脳の老化速度は2倍! カギは「最初の90分」...快眠の「7つのコツ」とは?
  • 4
    大麻は脳にどのような影響を及ぼすのか...? 高濃度の…
  • 5
    メーガン妃のNetflix新番組「ウィズ・ラブ、メーガン…
  • 6
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命を…
  • 7
    アルミ缶収集だけではない...ホームレスの仕事・生き…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    電子レンジは「バクテリアの温床」...どう掃除すれば…
  • 10
    すべての移住者とつくる共生社会のために──国連IOM駐…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分からなくなったペットの姿にネット爆笑【2024年の衝撃記事 5選】
  • 4
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 5
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 6
    中国でインフルエンザ様の未知のウイルス「HMPV」流…
  • 7
    ロシア兵を「射殺」...相次ぐ北朝鮮兵の誤射 退却も…
  • 8
    睡眠時間60分の差で、脳の老化速度は2倍! カギは「…
  • 9
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 10
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 3
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊…
  • 5
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が…
  • 6
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 7
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 8
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中