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タリバン

実質的トップ不在で指導部が内輪もめ

2010年6月4日(金)13時21分
サミ・ユサフザイ(イスラマバード支局)

 タリバン指導部が内紛に揺れている。最高指導者ムハマド・オマルに次ぐナンバー2で、潜伏中のオマルに代わって実質的に主導権を握ってきたアブドル・ガニ・バラダルが2月にパキスタンのカラチで逮捕されて以来、タリバンはトップ不在の状態に陥っている。

 そうしたなか、バラダル同様、オマルと縁戚関係があり、オマルの長年の側近だったグル・アガ・アーフンドが、バラダルの後継者に名乗りを上げた。オマルから手紙で指名され、オマルの家族も筆跡を見て本物だと確認したという。だがタリバン内部では、以前からアーフンドがパキスタンの情報当局と親しいという噂があり、アーフンドの主張を疑う幹部もいる。

 一方で、後方部隊の指揮官アクタル・モハマド・マンスールを後継者に推す幹部もおり、オマルが声明を出して早く決着をつけるよう望む声も聞かれる。米軍の増派部隊3万人が続々と送り込まれるなか、指揮系統の統一が不可欠だというのだ。

 バラダルの拘束後、マンスール、軍事部門を率いるアブドゥル・カユム・ザキール、カンダハル州の元知事モハマド・ハッサン・ラマニの三頭支配が続いている。「料理人が多過ぎては、まともな料理ができない」と、ある幹部は嘆く。

[2010年6月 9日号掲載]

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