最新記事
音楽

ピアニスト角野隼斗の音を作る、調律師の知られざる世界...「かてぃんピアノ」はこうして生まれた

BEHIND EVERY NOTE

2025年3月14日(金)16時30分
田澤映(ジャーナリスト)
角野隼斗のピアノの調律を務める按田泰司と「かてぃんピアノ」

「かてぃんピアノ」(左)の仕掛けにも関わる按田泰司 TORU YAGUCHI FOR NEWSWEEK JAPAN

<スタインウェイ・コンサートテクニシャンの按田泰司に聞く、角野隼斗の素顔とあのピアノの誕生秘話>

黒子的な役割ながら、ピアノを使用するコンサートに欠かせないのが調律師の存在だ。角野隼斗が使用するピアノの調律を5年前から担当する按田泰司(あんだ・たいじ)は、アップライトピアノに施す角野独自の仕掛けにも関わり、音作りにも一役買う。

スタインウェイ・コンサートテクニシャンでもある按田に、調律師の知られざる仕事とピアニスト角野隼斗について語ってもらった。【聞き手/構成:田澤映(ジャーナリスト)】

◇ ◇ ◇



高校を卒業して調律師の養成所に入り、その後ずっとピアノ調律の仕事を続けています。角野さんとは、2019年末のリサイタルでご一緒したのがスタートです。それ以来、国内ツアーや主要国内公演の多くに帯同しています。

ツアーに入ると、音響さんたちスタッフと、一緒に全国を巡回していきます。今は1年間を通して、1割くらいは角野さんとの仕事になっていると思います。

角野さんが『ショパン国際ピアノ・コンクール』から戻ってこられて自宅のピアノの調律に伺うと、「アップライトピアノが欲しいんです」とおっしゃる。弦とハンマーの間にマフラーフェルトを挟んでソフトな音を出したい。

角野さんの希望に応えるため、ピアノ自体の調整をした上で、フェルトを何度も張り替えて、角野さんに動画を送りました。

事件
ニューズウィーク日本版メンバーシップ登録
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

イスラエル、米国のイラン介入に備え厳戒態勢=関係筋

ワールド

北朝鮮の金与正氏、ドローン飛来で韓国に調査要求

ワールド

米ミネアポリスで数万人デモ、移民当局職員による女性

ワールド

米、来週にもベネズエラ制裁さらに解除=ベセント氏
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:AI兵士の新しい戦争
特集:AI兵士の新しい戦争
2026年1月13日号(1/ 6発売)

ヒューマノイド・ロボット「ファントムMK1」がアメリカの戦場と戦争をこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    中国が投稿したアメリカをラップで風刺するAI動画をネット民冷笑...「本当に痛々しい」
  • 4
    Netflix『ストレンジャー・シングス』最終シーズンへ…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 6
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 7
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 8
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
  • 9
    飛行機内で「マナー最悪」の乗客を撮影...SNS投稿が…
  • 10
    決死の嘘が救ったクリムトの肖像画 ──ナチスの迫害を…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 5
    中国が投稿したアメリカをラップで風刺するAI動画を…
  • 6
    次々に船に降り立つ兵士たち...米南方軍が「影の船団…
  • 7
    Netflix『ストレンジャー・シングス』最終シーズンへ…
  • 8
    ベネズエラの二の舞を恐れイランの最高指導者ハメネ…
  • 9
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
  • 10
    「グリーンランドにはロシアと中国の船がうじゃうじ…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 3
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 4
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 5
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 6
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 7
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 8
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 9
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 10
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中