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「米経済は8週以内で再開可能 ただし国民は生活劇変覚悟を」国家経済会議委員長

2020年4月8日(水)07時06分

カドロー米国家経済会議(NEC)委員長は7日、米国の保健医療当局がゴーサインを出せば、新型コロナウイルス感染拡大抑制に向けた措置は解除されると述べた。昨年12月撮影(2020年 ロイター/Alexander Drago)

カドロー米国家経済会議(NEC)委員長は7日、米国の保健医療当局がゴーサインを出せば、新型コロナウイルス感染拡大抑制に向けた措置は解除されると述べた。ただ経済が再び動き出しても、米国民の生活は劇的に変化するとの認識を示した。

カドロー委員長は米政治専門サイトのポリティコのインタビューに対し、感染拡大抑制策が解除され人々が職場や学校に復帰しても、何らかの症状が出た時は自宅にとどまったり、より広範な検査を受けたりする必要があるとし、「生活は一変し、これが米国民の生活の新たな様相となる。感染拡大の再発を防ぐために、こうしたことは極めて重要になる」と述べた。

ニューヨーク、ニュージャージー両州の知事は6日、新型ウイルス危機が安定期に差し掛かりつつある可能性を示す初期の兆候が見られると表明。ただ米国の感染拡大抑制策がいつ解除されるのかは見通しは立っていない。

カドロー委員長は、決定を行うのは保健医療当局だとしながらも、「向こう4─8週間で経済の再開は可能だと考えている」と述べた。

[ワシントン ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

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