仏大統領、中国に関税警告 対EU貿易黒字巡り=仏紙
写真はマクロン仏大統領と中国国旗。四川省成都市で5日代表撮影。REUTERS
[パリ 7日 ロイター] - フランスのマクロン大統領は、中国を先週訪問した際に、同国が欧州連合(EU)に対する貿易黒字を削減する措置を取らなければ関税を課すと警告したことを明らかにした。
マクロン氏は訪中時、中国に対し「持続不可能」な世界貿易の不均衡、地政学、環境問題での協力を強化するよう求めた。
同氏は仏紙レゼコー日曜版に掲載されたインタビューで「中国は特にわれわれからの輸入を大幅に減らしたことで自国の顧客をつぶしているため、中国の貿易黒字は持続不可能だと彼らに説明しようとした」と述べた。
「彼らが対応しなければ、われわれ欧州は今後数カ月で、米国に倣って中国製品に関税を課すなど強力な措置を取らざるを得なくなると伝えた」と語った。
中国に対するEUのモノの貿易赤字は2019年以降60%近く拡大している。
マクロン氏はレゼコーに対し、欧州の産業はトランプ米政権の保護主義と「欧州の産業・イノベーションモデルの核心に打撃を与えている」中国の間に挟まれ、厳しい立場にあると指摘。「欧州産業にとってこれは生死に関わる問題だ」と述べた。
また、欧州側が半導体製造装置の輸出規制を解除し中国側がレアアース(希土類)輸出規制を撤廃するなど、中国に対してより融和的なアプローチを提案しているとも述べた。
中国企業に対し、欧州に投資し「欧州に価値と機会を創出する」よう呼びかけた。





