米、未開発林で採掘・伐採容認へ クリントン政権の政策廃止

米農務省は6月23日、未開発の森林での伐採、道路建設、採鉱を禁止したクリントン政権時代の政策を廃止すると発表した。4月23日撮影のイメージ写真(2025年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)
『23日 ロイター] - 米農務省は23日、未開発の森林での伐採、道路建設、採鉱を禁止したクリントン政権時代の政策を廃止すると発表した。森林の火災リスクを管理するためとしているが、環境保護団体は反対している。
ロリンズ農務長官が西部州知事協会の会合で発表した。
農務省によると、この措置によって連邦政府が保有する約5900万エーカー(2390万ヘクタール)の森林の火災リスクをより適切に管理できるようになる。
ロリンズ氏は「誤った規則により、森林局が山火事を防ぐために木を間伐したり伐採したりすることが禁じられている」と述べた。
ニューメキシコ州のグリシャム知事は、過去30年間の山火事面積増加の原因が同規則にあるとするロリンズ氏の見解に反論し、気候変動が最大の問題だと述べた。
環境団体アースジャスティスも農務省の措置を批判。「トランプ政権は森林保護を放棄し、木材産業が無制限の伐採で多額の利益を得られるようにしようとしている」と述べた。