北朝鮮、ロシアとの軍事協力を正当化 制裁監視団の報告書に反論

6月2日、北朝鮮は、多国間制裁監視団が最近発表したロシアとの関係に関する報告書について、政治的で偏向していると非難し、ロシアとの軍事協力は「主権の正当な行使」だと主張した。写真は2023年9月、ロシア極東アムール州にあるボストチヌイ宇宙基地で撮影された両国の旗。スプートニク提供(2025年 ロイター)
[ソウル 2日 ロイター] - 北朝鮮は、多国間制裁監視団が最近発表したロシアとの関係に関する報告書について、政治的で偏向していると非難し、ロシアとの軍事協力は「主権の正当な行使」だと主張した。国営の朝鮮中央通信(KCNA)が2日に伝えた。
国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁の履行状況を監視する「多国間制裁監視チーム(MSMT)」は、 北朝鮮がロシアに対しウクライナの重要な民間インフラへのミサイル攻撃の強化支援を行い、2万個以上の軍需品コンテナなどを供給したとする報告書を公表した。
KCNAによると、北朝鮮外務省は「MSMTは西側の地政学的利益に従って活動する政治的手段であり、他国の主権的権利の行使を調査する正当性はない」と指摘。MSMTの行動は「敵対的」で、北朝鮮の主権を「著しく侵害」するものだと非難した。
ロシアとの軍事協力は、一方が武力攻撃を受けた場合に軍事援助を提供することを義務付ける両国間の条約に基づいており、合法だと主張した。