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米、はしかで10年ぶり死者 ワクチン未接種の子ども

2025年02月27日(木)10時18分

 2月26日、米南部テキサス州の保健当局は、州西部ではしかに感染した子どもが死亡したと発表した。写真は、会見するコベナント子供病院のエイミー・トンプソン氏。同日、テキサス州ラボックで撮影(2025年 ロイター/Annie Rice)

Rich McKay

[26日 ロイター] - 米南部テキサス州の保健当局は26日、州西部ではしかに感染した子どもが死亡したと発表した。ワクチンを接種していなかったという。米国ではしかによる死者が報告されるのは10年ぶり。

同州によると、州西部で2月初めごろから子どもを中心に少なくとも124人の感染が確認され、このうち5人を除く全員がワクチン未接種だった。また、同州との州境に近いニューメキシコ州東部でも25日に9人の感染が報告された。

ロバート・ケネディ・ジュニア厚生長官は26日の閣議で、テキサス州でのはしか流行で2人が死亡したと述べたが、詳細には触れなかった。テキサス、ニューメキシコ両州の保健当局は、死亡したのはテキサス州の1人と確認した。

ニューメキシコ州は、はしかの感染力の強さを踏まえると感染者はさらに増加する可能性が高いとの見方を示した。

テキサス州保健当局の報道官はABC系列局に対し、主に幼い子どもや10代の間で感染が確認されているとし、キリスト教の一派、メノナイトのコミュニティーで当初、感染者が集中したと語った。このコミュニティーはワクチン接種が不十分な傾向にあるという。

ロイター
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